京丹後市のハザードマップは、洪水・土砂、地震・津波、雨水出水による内水、高潮に分かれています。市の公式ハザードマップ一覧から災害別に選び、住所と避難経路を確認してください。洪水には新旧の図が並びますが、古い図は過去の浸水実績などを読む用途もあり、想定最大規模の洪水図と同じものではありません。
洪水図は6町から選び、災害別の図も重ねて確認する
| 調べること | 市の公式資料 | 選択時の注意 |
|---|---|---|
| 最大規模の洪水と土砂 | 令和3年度発行の洪水・土砂図 | 6町の該当図を選び、水深と家屋倒壊等の区域を読む |
| 過去の浸水実績など | 平成28年の防災マップ | 計画規模の洪水、別条件の内水、過去の実績を区別 |
| 地震の揺れ・液状化と津波 | 地震・津波ハザードマップ | 揺れ・液状化の図と、海岸区間ごとの津波図を選ぶ |
| 網野町の対象排水区の内水 | 雨水出水浸水想定区域 | 小栓川・内ヶ森第1・内ヶ森第2排水区が対象 |
| 沿岸の高潮 | 高潮浸水想定区域の案内 | 市の案内から京都府の丹後沿岸の公表図を確認 |
洪水・土砂の通常版は、峰山・大宮・丹後・弥栄が各2面、網野が3面、久美浜が4面です。高解像度版は1面ずつ選べます。自宅が載る1面に加え、避難先や経路が隣の図へ続く場合はその図も見てください。新旧の資料を比べるときは、町名だけでなく発行年と災害名を揃えます。
2016年の防災図と2021年度の洪水図は条件が違う
平成28年の防災マップでは、外水による浸水は2004年10月の台風23号時の雨、内水による浸水は2008年7月の集中豪雨時の雨を用いた想定です。過去の浸水実績も別の記号で示しています。一方、令和3年度の洪水・土砂図は、京都府の想定最大規模の洪水浸水想定区域を基にしています。
峰山町の新旧2面を比べると、2016年の図には外水の深さ、内水の想定範囲、過去の実績の凡例があり、令和3年度の図には最大規模の洪水の深さと家屋倒壊等氾濫想定区域があります。新しい洪水図だけを見て、内水の危険も確認できたとは扱えません。 また、色の広さの違いを、対策で安全になった・危険になったという変化と直結させることもできません。比較している雨と災害の条件が違うためです。
令和3年度発行という案内と、峰山の図中の「令和4年3月発行」は年度と暦年の表記です。保存した図の版を見直すときは、図中の年月も確かめてください。
雨量は河川ごとの条件として読む
峰山の洪水・土砂図には、各河川の想定降雨が載っています。新たな内水図の130mmと比べる場合も、時間と対象を揃えて読む必要があります。
| 図・対象 | 記載されている雨量 | 確認する条件 |
|---|---|---|
| 竹野川水系の洪水 | 24時間総雨量531mm | 河川の氾濫を想定 |
| 福田川水系の洪水 | 24時間総雨量624mm | 竹野川とは別の水系の条件 |
| 木津川水系の洪水 | 6時間総雨量312mm | 24時間の総量と同じ基準で比較しない |
| 網野町の雨水出水図 | 最大1時間雨量130mm | 3排水区の下水道整備と排水先などの条件 |
これらの雨量は図を作るための条件です。数値に達するまで避難を待つ基準ではありません。河川洪水、排水が追いつかない内水、過去の被害を分け、自宅や経路に関係する想定をそれぞれ確認します。
洪水の凡例は0.5m未満、0.5〜3m未満、3〜5m未満などです。家屋倒壊等氾濫想定区域の河岸侵食・氾濫流は、水深の塗り分けとは別に載っています。川の流れや河岸の侵食による倒壊のおそれを、水深だけで見落とさないようにします。土砂災害は急傾斜、土石流、地すべりの凡例と、警戒区域・特別警戒区域を確認してください。
2026年9月の内水図は市全域を対象にしていない
市の雨水出水浸水想定区域図は2026年9月1日指定で、網野町の小栓川・内ヶ森第1・内ヶ森第2排水区を扱っています。図の黒い境界は「検討対象区域」です。境界の外や色のない地点を、内水の被害がない場所と判断しないでください。
最大1時間雨量130mmを用い、公表時点の下水道整備、排水先の福田川の水位、ポンプの運転条件などを設定したシミュレーションです。図の注記では、福田川の最高水位を堤防高に設定しています。計算単位は100平方メートル(10mメッシュ相当)を基にした三角メッシュです。敷地や建物の床の浸水深を、そのまま確定できる情報ではありません。
この内水図では、想定を超える雨、津波、高潮、河川の破堤・越水による洪水を考慮していません。図で浅い色や無色でも、洪水図や津波・高潮の図を確認する必要があります。旧防災マップにある内水の想定・実績も、この2026年の対象排水区の図へ一律に置き換えられるわけではありません。対象範囲や敷地の判断が不明な場合は、市の公表窓口へ確認します。
津波は基準水位と到達時間の意味を確認する
地震・津波の資料は、郷村断層地震の揺れや液状化などと、津波災害警戒区域などを扱います。津波図に表示される「基準水位」は、津波が建物などに当たってせり上がることも考慮した、地盤からの高さです。単なる浸水深や、海面を基準にした標高とは意味が違います。避難場所の高さを考えるときは、各図の凡例と説明を読んでください。
市の津波解説には、郷村断層地震では揺れの後すぐ、若狭湾沖の断層では約20分後など、想定する地震による違いが示されています。どの地震の想定かによって条件が違い、この時間を保証された避難の猶予とは扱えません。資料は、海岸では揺れと同時に津波が来る場合もあるため、警報等を待たずすぐ避難するよう案内しています。遠くへ向かうことだけを優先せず、より高い場所への経路を平時に確認します。
避難先は2026年の町別一覧と災害の種類で選ぶ
市の防災・減災の案内には、2026年の町別の避難所・避難場所一覧があります。古い地図の施設名だけで決めず、住む地域と風水害・地震などの欄を確認します。
例えば2026年3月の峰山町版では、二箇・久次・五箇・鱒留の地域について、風水害は峰山林業総合センター、地震は五箇体育館が記されています。同じ地域でも災害によって候補が異なる例です。また、※印の施設には、最大規模の雨で浸水のおそれがある場合、2階等または最寄りの風水害の指定緊急避難場所を使う注記があります。施設の記載は現在の開設確認ではないため、その時点の市の避難情報を確認してください。
自宅、勤務先、避難先、経路を各災害図で見て、家族と連絡方法を決めておきます。色がついていない場所の読み方と京丹後市の防災情報も参考に、色の有無だけで安全を決めないようにしましょう。