上越市で自宅の水害リスクを調べるときは、洪水ハザードマップと内水ハザードマップの両方を開いてください。河川からあふれる水と、水路・雨水管で排水しきれない水では、地図の想定条件が異なります。市の内水マップの案内でも、洪水図を併せて確認するよう説明しています。上越市「内水ハザードマップ」

このページ上部の地図で周辺を見たら、公式PDFで自宅・避難先・途中の道を照合しましょう。ここでは、洪水冊子の必要なページを探す方法と、内水の「想定」「実績」を読み分ける手順をまとめます。

洪水PDFは24ページの索引図から探す

上越市洪水ハザードマップの公式ページには、令和7年3月改訂版がページ別に掲載されています。最初から全てを読む必要はありません。まず「24~25ページ」を開き、24ページの索引図で自宅の位置に対応するマップ番号を探してください。

同じ区名が複数の地図に登場します。例えば高田区は28~29ページや30~31ページなどに掲載されているため、区名だけで1枚に決めず、索引図で位置と番号を確かめます。番号が分かったら、公式ページから該当する「マイ・避難マップ」を開きます。索引図・判定フロー(24~25ページ)

確かめたいこと 開く冊子ページ 読む場所
自宅付近の詳しい地図を探す 24ページの索引図 → 26~97ページの該当図 自宅の位置、マップ番号、掲載ページ
関川水系の浸水の深さを調べる 8~9ページ 深さの凡例と自宅・周辺の着色
関川水系で浸水が続く時間を調べる 10~11ページ 対象河川の表と時間の凡例
柿崎川水系を調べる 12~13ページ 図の対象と浸水想定
名立川・桑取川水系を調べる 14~15ページ 水系名と浸水想定
自宅での対応と避難先を考える 25ページ、該当する地区図、98~99ページ 判定フロー、避難所の表示、一覧

ページ番号はPDFビューアの表示ではなく、冊子に印刷された番号です。この表は市の公式目次に対応しています。自宅が図の端にある場合は、隣の図も開いて候補の避難先まで追ってください。

時間や倒壊区域の表示がない理由も確認する

令和7年3月版の4ページには、改訂で取り込んだ河川の調査範囲について重要な説明があります。新たに公表された43河川では、氾濫流・河岸侵食・浸水が続く時間を調査しておらず、浸水域と浸水深だけを表示しているというものです。43河川のうち保倉川・飯田川・柿崎川・米山川・吉川の5河川は、既に公表済みの下流に上流の区域が追加されています。洪水マップを見る前に(4~5ページ)

したがって、深さの図に色があるのに時間の図には表示がない場合も、すぐ水が引くとは判断できません。地図に示されていない危険と、調べた結果として想定されていない危険を区別する必要があります。自宅近くの河川名を調べ、どの図の対象になっているかを確認してください。

関川水系の10~11ページは、掲載された複数の浸水想定区域図を重ね、最も長い浸水継続時間を示しています。凡例は「12時間未満」「12時間~1日未満」「1日~3日未満」「3日~1週間未満」です。深さの図と同じ色に見えても、ここで読む数値の単位は時間です。関川水系・浸水が続く時間(10~11ページ)

この時間は浸水の継続を表すもので、避難を始めるまでの猶予ではありません。長く浸水する想定を見つけたら、自宅にとどまることを前提にせず、避難先の候補や長期間の生活への備えを見直す材料にしましょう。

内水マップの「想定」と「実績」を読み分ける

内水ハザードマップの公式ページには、異なる性質の地図が一緒に載っています。ページ上部の「雨水出水浸水想定区域に基づく」地図と、下部の「過去の浸水実績に基づく」地図を区別して開きます。

比較する項目 雨水出水浸水想定区域に基づく地図 過去の浸水実績に基づく地図
何を示すか 想定した大雨で浸水する範囲・深さ 情報提供や職員のパトロールで把握した浸水箇所
地図を選ぶ区分 上越処理区の北部・南部、柿崎・大潟処理区 高田区・新道区・金谷区・有田区
読む前提 公共下水道(雨水)区域、1時間130mmの降雨 平成14年からの浸水箇所を基に作成
使い方 自宅や経路を想定範囲・深さと照合する 過去に浸水が把握された場所を、想定図と照合する

実績図は、高田区・新道区が令和4年3月、金谷区・有田区が令和5年3月に作成されたものです。過去に把握した浸水箇所を示すため、色がないことを今後も浸水しない証拠にはできません。また、区域の表示だけから特定の住宅の被害履歴を断定しないでください。

想定図の1時間130mmは、雨の量を定めた計算条件です。市の説明では公共下水道(雨水)区域が対象で、津波・高潮・河川の破堤や越水による洪水などは計算に含まれていません。雨の降り方や土地・排水施設の状況によって、実際の範囲や深さが変わることもあります。雨水出水浸水想定区域の注意事項

内水図だけを見て水害全体を判断せず、洪水図にも同じ地点を探すことが大切です。無着色の場所で確認したいことは、ハザードマップに色がない場所の考え方でも整理しています。

「上階にいれば大丈夫」と決める前に、判定フローを読む

洪水冊子25ページの判定フローは、浸水深と階数の比較から始まりません。次の順で、自宅にかかる表示を確認する構成です。

  1. Q1:氾濫流の区域と、木造かどうか。強い流れで木造家屋が倒壊するおそれを確認する。
  2. Q2:河岸侵食の区域。地面が削られる危険を確認する。建物がコンクリート造でも、ここは別に判断する。
  3. Q3:土砂災害の区域。洪水の深さだけでは分からない危険を確認する。
  4. Q4:浸水深と自宅の階。戸建ては最上階、集合住宅は住んでいる階を使って図の矢印をたどる。

「2階があるから残れる」と先に結論を出すと、Q1~Q3の危険を見落とします。原図を開き、質問の順番どおりに当てはめてください。マイ・避難マップ判定フロー(25ページ)

図中には「逃げ遅れたとき」の対応もあります。これは、初めから避難を遅らせてよいという意味ではありません。冊子もまず避難を検討するよう示しています。平常時に避難先を決める話と、既に外へ出るのが危険になった段階での対応を分けて読みましょう。

最後に、避難先・道・問い合わせ先をそろえる

自宅の確認が済んだら、地区図と98~99ページの避難所一覧で候補を探します。洪水冊子に載る避難所は洪水時の利用を前提にした表示です。施設名が載っていることだけで、津波など他の災害でも使える、現在開設している、と判断しないでください。冊子5ページも、各種災害の避難所は防災ガイドブック・避難所マップで確かめるよう案内しています。洪水冊子の資料一覧

候補の場所までの道にも、浸水・土砂災害の表示がないかを追います。海沿いやため池周辺など、別の災害も確認したい場合は、上越市が公表しているハザードマップ一覧から津波・土砂災害・ため池の資料を開いてください。

地図の条件が分からなければ、資料名、版、ページ番号、自宅付近の地名と、判断できなかった表示をメモすると問い合わせやすくなります。洪水は危機管理課の025-520-5665、内水は雨水施設課の025-520-5795が担当ページの連絡先です。

住所から周辺の災害情報を調べ直すときは、上越市の防災情報・住所検索も使えます。地図で把握した条件を、自分と家族がどこへ避難するかの準備につなげてください。