上三川町で自宅や職場の大雨への備えを調べるなら、2026年版の洪水(外水氾濫)図と雨水(内水氾濫)図を両方確認します。河川から水があふれる場合と、雨水を排水しきれない場合では、想定する場所・深さ・対象範囲が異なります。
内水図の白地や対象区域の外側を見て、冠水の危険がないとは判断できません。また、地震で利用できる学校が、洪水でも使えるとは限りません。ここでは公式資料の選び方、図の読み分け、施設ごとの災害条件を説明します。
2026年版の公式資料を開く
上三川町防災ハザードマップの公式ページには、2026年版の冊子・1枚版とWEB版への入口があります。2026年版では内水図や新たな防災気象情報などが追加・更新されています。
以前の2022年版を保存している場合は、同じ地区の図でも現行版に取り替えます。町の更新案内には、鬼怒川・田川・江川・武名瀬川に加え、篠郷川、奈坪川・谷田川・石川の記載があります。以前の対象河川だけで確認を終えないようにします。
冊子は見開き単位でダウンロードできるため、約61MBの一括版を開けない場合でも必要な図を選べます。5~6ページの全体索引図で、自宅と避難経路がどの図に入るかを調べます。
| 知りたいこと | 2026年版冊子のページ | 先に確かめる条件 |
|---|---|---|
| 河川の氾濫による浸水 | 5~6ページの説明・索引、7~18ページの外水図1~6 | 河川氾濫の想定深さと家屋倒壊の模様。内水は別の図で確認する |
| 排水しきれない雨水による浸水 | 19~22ページの内水図1~3 | 対象区域の境界と、その図の深さの凡例 |
| 浸水が続く時間 | 23ページの浸水継続時間図 | 深さの図と区別して読む。実際に水が引く時刻の予報ではない |
| 避難施設の災害別用途 | 41ページの避難所一覧 | 洪水・地震・大規模な火事の欄と、施設ごとの注記 |
WEB版は、町の案内によると洪水・雨水氾濫の切り替え、住所検索、縮尺変更、印刷ができます。公式ページから進み、検索した場所について洪水だけを表示した状態で確認を終えず、雨水氾濫も選んで確認してください。
地域の災害情報をまとめて見たい場合は、上三川町の総合ページも利用できます。個別の避難判断では、公式図の範囲と施設の条件を合わせて確認します。
外水と内水は、雨の条件も深さの凡例も異なる
洪水図は、河川が氾濫した場合の想定
5~6ページの説明と索引では、想定最大規模の雨で河川が氾濫した場合を示しています。例として田川は6時間総雨量365mm、鬼怒川は石井上流域の72時間総雨量669mmという条件です。
これらは図を計算するための条件です。雨量の数字だけで川の危険度を比べたり、その量に達するまで避難しなくてよいと考えたりしません。洪水図は、前提を超える雨、支川の決壊による氾濫、内水などをすべて含む図ではありません。
7~8ページの外水図1の深さの凡例は、0~0.5m未満、0.5~3m未満、3~5m未満、5~10m未満です。赤い点模様は、河岸侵食や氾濫流による家屋倒壊のおそれがある区域を示します。図では家屋倒壊のおそれがある区域と深い浸水の区域を、早期の立ち退き避難が必要な区域として示しています。
青い斜線は、2019年台風19号の浸水実績エリアです。青い斜線を、将来の浸水深を表す塗り分けと混同しないでください。 実績の外側でも、別の雨や河川の条件で浸水する可能性があります。
内水図は、対象区域を先に見る
町の雨水出水浸水想定区域と内水ハザードマップの公表案内では、2025年3月末時点の条件を基に、1時間153mmの雨による内水氾濫を想定しています。
対象は、市街化区域のうち雨水排水施設が整備されている区域です。 町全域を同じ条件で計算した図と扱わないでください。前提を超える雨や河川の氾濫は考慮しておらず、指定されていない場所でも浸水が起こる場合があります。
19~20ページの内水図1では、対象区域が黒い線で囲まれています。上三川の中心部であっても、自宅と目的地、途中の道がこの対象区域の内側か外側かを先に見ます。
内水図の深さは、0.2~0.3m未満、0.3~0.45m未満、0.45~0.6m未満、0.6~1m未満、1~2m未満、2m以上という区分です。洪水図と内水図で同じ色に見えても、同じ深さとは限りません。 それぞれの図の凡例に戻って読みます。
21~22ページには内水図2・3があります。図の番号や表示範囲を洪水図1~6と取り違えないよう、全体索引で位置を確認してください。白地を安全の証明にしない考え方は、ハザードマップの白い場所は安全かでも説明しています。
深さだけでなく、浸水が続く時間も確認する
23~24ページのPDFの左側に、洪水の浸水継続時間図があります。凡例は12時間未満、12時間以上1日未満、1~3日未満、3~7日未満、7~14日未満という区分です。
この図は、雨が降り始めてから避難に使える時間や、実際に水が引く日時を示すものではありません。想定される条件で、浸水がどのくらい続き得るかを考える資料です。
自宅にとどまる案を考える場合は、深さ、家屋倒壊のおそれ、建物の状況に加えて、長く孤立したときの飲み水・食料・トイレなども確認します。継続時間が短い区分だから、浸水した道を歩いてよいとは判断しません。
同じ学校でも、洪水で使えるとは限らない
町の防災・避難場所一覧と、2026年版41~42ページの施設一覧を照合して確認します。
施設一覧では、洪水、地震、大規模な火事が別々の欄になっています。○は避難に適している、×は避難に適していないという区分です。地図の青い施設記号は洪水以外を対象とする施設で、地震の避難先をそのまま大雨にも使えるとは限りません。
| 施設の例 | 洪水 | 地震 | 大規模な火事 | 大雨への備えで確認すること |
|---|---|---|---|---|
| 本郷小学校 | × | ○ | ○ | 地震での避難先と洪水での避難先を分ける |
| 本郷中学校 | × | ○ | ○ | 東汗・上文挟地区の浸水時の案内も読む |
| 本郷北小学校 | ○ | ○ | ○ | 浸水時は東汗・上文挟地区の避難先として町が案内している |
| 明治中学校 | × | ○ | ○ | 下神主・上神主地区の浸水時は明治小学校への案内がある |
| 上三川町ORIGAMIプラザ | ○ | ○ | ○ | 現行名称で場所を確認し、開設状況と経路も確かめる |
この表は一覧の一部です。○は常時開設や、そこまでの経路の安全を保証する記号ではありません。町の避難情報と実際の開設案内を確認します。
旧版の施設名と、利用対象者の注記に注意
町の案内には、中央公民館からORIGAMIプラザへの変更と、農村環境改善センターの廃止が記載されています。2026年版の施設表にはORIGAMIプラザが載っているため、旧冊子の施設名だけで避難先を決めないようにします。
上三川いきいきプラザは指定福祉避難所で、要配慮者やその家族のみが避難する施設とされています。町の一覧には、上三川高等学校は上記避難所が使用できない場合という注記もあります。名称と所在地だけでなく、利用対象や条件の欄まで読みます。
鬼怒川左岸の地域では真岡市、JR宇都宮線の西側では下野市の避難所となる場合があるという案内もあります。町内の施設の中で一律に最寄りを選ぶ前に、自分の地区の扱いを確認してください。
分からない条件は、資料名と地区名を添えて相談する
洪水図、避難施設、地区の避難先については町総務課防災係(0285-56-9115)、雨水出水の対象区域や図の条件については上下水道課下水道工務係(0285-56-9144)が公式案内の問い合わせ先です。
相談する際は、自宅の地区、見た図の番号・ページ、確認したい施設を伝えます。「内水図の黒い対象境界の外側ではどの資料を併せて見るか」「本郷中学校が洪水では×の場合、東汗地区の避難先はどう確認するか」のように、知りたい条件を具体化すると確認しやすくなります。
図を見た後は、家族で洪水時と地震時の避難先を分け、通る道、移動にかかる時間、必要な持出品を整理します。避難のタイミングと開設情報は、災害時の町の案内で確認してください。