伊豆大島の噴火リスク

伊豆大島

伊豆大島は東京に位置する成層火山、火砕丘、カルデラで、標高764mです。有史以降59回の噴火が記録されています(気象庁、1990年時点)。最大の噴火はVEI4(大規模噴火)で、1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。直近の噴火は1990年で、最後の噴火から36年が経過しています。

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この記事でわかること

  • 伊豆大島の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 伊豆大島の噴火履歴と規模(VEI)
  • 伊豆大島の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 伊豆大島の過去の火山災害と被害
  • 伊豆大島の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

伊豆大島の基本情報

項目 内容
火山名 伊豆大島
所在地 東京
標高 764m(三原新山山頂)
火山の型式 成層火山、火砕丘、カルデラ
主な岩石 玄武岩、玄武岩質安山岩
有史以降の噴火回数 59回(気象庁、1990年時点)
最大VEI 4(大規模噴火)
直近の噴火 1990年
活動度 B(活発)

伊豆大島の山。

伊豆大島の噴火の特徴

伊豆大島は成層火山、火砕丘、カルデラに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。

過去の噴火では、降下火砕物、降下火砕物→火砕流(あるいは岩屑なだれ)、溶岩流、溶岩流→降下火砕物→泥流→火砕物密度流、火砕サージ、火砕サージ?などの噴出物が確認されています。

伊豆大島の噴火履歴

気象庁の記録によると、伊豆大島では有史以降59回の噴火が確認されています(680年〜1990年)。

また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に118回の噴火イベントが記録されています。

有史以降の最大噴火はY4.0噴火(1421年)で、VEI4(大規模噴火)、噴火マグニチュード4.8、噴出量約0.38km³と評価されています。これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。

伊豆大島の主な噴火イベント

年代 噴火名 噴火様式 VEI
1987年 1987-88年噴火 マグマ噴火 1
1986年 1986年噴火 マグマ噴火 3
1974年 1974年噴火 マグマ噴火 0
1957年 1957-58年噴火 マグマ噴火 1
1953年 1953-54年噴火 マグマ噴火 1
1950年 1950-51年噴火 マグマ噴火 2
1938年 1938年噴火 マグマ噴火 1
1922年 1922-23年噴火 マグマ噴火 1
1912年 1912-14年噴火 マグマ噴火 2
1876年 1876-77年噴火 マグマ噴火 2

※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計118回の噴火が確認されています。

伊豆大島の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

伊豆大島の過去最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

伊豆大島の過去の火山災害

伊豆大島に関連する災害は41件記録されています(累計死者1人)。

災害名 死者 負傷者
1957 (名称不明) 1 詳細不明

伊豆大島の噴火で影響を受ける市区町村

伊豆大島の半径50km以内には約13万1千人が居住しています
(火山防災対象8市町村)。

伊豆大島周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
東京都大島町 1.5km
東京都利島村 24.8km
静岡県東伊豆町 35.3km
静岡県伊東市 36.6km
静岡県河津町 41.0km
東京都新島村 41.2km
静岡県下田市 43.3km
静岡県伊豆市 48.1km

伊豆大島周辺の避難施設

伊豆大島の半径30km以内には29箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

伊豆大島に関するよくある質問

伊豆大島は噴火する可能性がありますか?

伊豆大島は活火山であり、直近では1990年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。

伊豆大島で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模に相当します。

伊豆大島が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約13万1千人が居住しており、火山防災対象として8つの市町村が指定されています。

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まとめ

  • 伊豆大島では気象庁の記録で59回の噴火が確認されており、直近の噴火は1990年です
  • 過去最大の噴火規模はVEI4(大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約13万1千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • 防災科学技術研究所 災害事例データベース
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月