恵山の噴火リスク
恵山は北海道に位置する溶岩ドームで、標高618mです。有史以降2回の噴火が記録されています(気象庁、1874年時点)。最大の噴火はVEI3(やや大規模噴火)で、2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。直近の噴火は1874年で、最後の噴火から152年が経過しています。
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この記事でわかること
- 恵山の基本情報(位置・標高・タイプ)
- 恵山の噴火履歴と規模(VEI)
- 恵山の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
- 恵山の過去の火山災害と被害
- 恵山の噴火で影響を受ける市区町村
- 噴火への備え・防災対策
恵山の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火山名 | 恵山 |
| 所在地 | 北海道 |
| 標高 | 618m(恵山山頂) |
| 火山の型式 | 溶岩ドーム |
| 主な岩石 | 安山岩 |
| 有史以降の噴火回数 | 2回(気象庁、1874年時点) |
| 最大VEI | 3(やや大規模噴火) |
| 直近の噴火 | 1874年 |
| 活動度 | B(活発) |
恵山の噴火の特徴
恵山は溶岩ドームに分類されます。
この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。
- マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
- 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。
- 山体崩壊: 火山体の一部が大規模に崩壊する現象で、岩屑なだれや土石流を引き起こします。
過去の噴火では、火砕サージ、岩屑なだれ、火砕流→泥流、火砕流・火砕サージ→溶岩ドーム、降下火砕物、降下火砕物→泥流などの噴出物が確認されています。
恵山の噴火履歴
気象庁の記録によると、恵山では有史以降2回の噴火が確認されています(1846年〜1874年)。
また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に7回の噴火イベントが記録されています。
記録上の最大噴火は元村火砕流・恵山溶岩ドーム噴火で、VEI3(やや大規模噴火)、噴火マグニチュード3.9、噴出量約0.08km³と評価されています。これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。
恵山の主な噴火イベント
| 年代 | 噴火名 | 噴火様式 | VEI |
|---|---|---|---|
| 1874年 | Es-6噴火 | 水蒸気噴火 | 1 |
| 1846年 | Es-5噴火 | 水蒸気噴火→(泥流発生) | - |
※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計7回の噴火が確認されています。
恵山の噴火規模(VEI)
VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。
恵山の過去最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。
VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)
恵山の過去の火山災害
恵山に関連する災害は3件記録されています。
恵山の噴火で影響を受ける市区町村
恵山の半径50km以内には約26万8千人が居住しています
(火山防災対象5市町村)。
恵山周辺の火山防災対象市区町村(近い順)
| 市区町村 | 火山からの距離 |
|---|---|
| 北海道函館市 | 20.3km |
| 北海道鹿部町 | 39.9km |
| 青森県風間浦村 | 39.9km |
| 青森県大間町 | 41.5km |
| 北海道七飯町 | 41.8km |
恵山周辺の避難施設
恵山の半径30km以内には88箇所の避難施設があります。
噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。
噴火への備え
火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。
事前の備え
- ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
- 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
- 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
- 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく
噴火警戒レベル
| レベル | 名称 | 対象範囲 | 住民の行動 |
|---|---|---|---|
| 5 | 避難 | 居住地域 | 危険な居住地域から避難 |
| 4 | 高齢者等避難 | 居住地域 | 避難準備・高齢者等は避難 |
| 3 | 入山規制 | 火口周辺・居住地域近く | 登山禁止・状況に応じ避難準備 |
| 2 | 火口周辺規制 | 火口周辺 | 火口周辺への立入規制 |
| 1 | 活火山であることに留意 | 火口内 | 状況に応じて火口付近への立入規制 |
恵山に関するよくある質問
恵山は噴火する可能性がありますか?
恵山は活火山であり、直近では1874年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。
恵山で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?
記録上の最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模に相当します。
恵山が噴火したら影響を受ける地域は?
半径50km以内に約26万8千人が居住しており、火山防災対象として5つの市町村が指定されています。
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まとめ
- 恵山では気象庁の記録で2回の噴火が確認されており、直近の噴火は1874年です
- 過去最大の噴火規模はVEI3(やや大規模噴火)です
- 半径50km以内に約26万8千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
- 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
- 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
- 防災科学技術研究所 災害事例データベース
- Wikidata(CC0)
本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月