富士山の噴火リスク

富士山は山梨/静岡に位置する成層火山で、標高3,776mです。有史以降10回の噴火が記録されています(気象庁、1707年時点)。最大の噴火はVEI5(非常に大規模な噴火)です。直近の噴火は1707年で、最後の噴火から319年が経過しています。
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この記事でわかること
- 富士山の基本情報(位置・標高・タイプ)
- 富士山の噴火履歴と規模(VEI)
- 富士山の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
- 富士山の過去の火山災害と被害
- 富士山の噴火で影響を受ける市区町村
- 噴火への備え・防災対策
富士山の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火山名 | 富士山 |
| 所在地 | 山梨/静岡 |
| 標高 | 3,776m(剣ヶ峰山頂) |
| 火山の型式 | 成層火山 |
| 主な岩石 | 玄武岩 |
| 有史以降の噴火回数 | 10回(気象庁、1707年時点) |
| 最大VEI | 5(非常に大規模な噴火) |
| 直近の噴火 | 1707年 |
| 活動度 | A(非常に活発) |
静岡県・山梨県にある山。富士箱根伊豆国立公園内に位置します。特別名勝・世界遺産の構成資産・日本国指定史跡・名勝に指定されています。
富士山の噴火の特徴
富士山は成層火山に分類されます。
この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。
- マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
- 山体崩壊: 火山体の一部が大規模に崩壊する現象で、岩屑なだれや土石流を引き起こします。
過去の噴火では、岩屑なだれ、溶岩流、降下火砕物、火砕流などの噴出物が確認されています。
富士山の噴火履歴
気象庁の記録によると、富士山では有史以降10回の噴火が確認されています(781年〜1707年)。
また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に162回の噴火イベントが記録されています。
有史以降の最大噴火は貞観(864-866年)噴火(864年)で、VEI5(非常に大規模な噴火)、噴火マグニチュード5.5、噴出量約1.2km³と評価されています。
富士山の主な噴火イベント
| 年代 | 噴火名 | 噴火様式 | VEI |
|---|---|---|---|
| 1707年 | 宝永(1707年)噴火 | マグマ噴火 | 5 |
| 937年 | 承平(937年)噴火 | マグマ噴火 | 3 |
| 864年 | 貞観(864-866年)噴火 | マグマ噴火 | 5 |
| 800年 | 延暦(800-802年)噴火 | マグマ噴火 | 3 |
| 1511年 | 1511年噴火 | ? | - |
| 1435年 | 1435 or 36年噴火 | ? | - |
| 1083年 | 1083年噴火 | ? | - |
| 1033年 | 1033年噴火 | マグマ噴火 | - |
| 999年 | 999年噴火 | ? | - |
| 781年 | 781年噴火 | マグマ噴火 | - |
※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計162回の噴火が確認されています。
富士山の噴火規模(VEI)
VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。
富士山の過去最大噴火はVEI5(非常に大規模な噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、広範囲に火山灰が降り注ぎ、航空機の運航停止や農作物への被害、交通インフラの麻痺が想定されます。
VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)
富士山の過去の火山災害
富士山に関連する災害は18件記録されています。
| 年 | 災害名 | 死者 | 負傷者 |
|---|---|---|---|
| 1707 | 宝永の富士山噴火 | 詳細不明 | 詳細不明 |
富士山の噴火で影響を受ける市区町村
富士山の半径50km以内には約223万人が居住しています
(火山防災対象51市町村)。
富士山周辺の火山防災対象市区町村(近い順)
| 市区町村 | 火山からの距離 |
|---|---|
| 山梨県鳴沢村 | 7.9km |
| 山梨県富士吉田市 | 10.5km |
| 静岡県富士宮市 | 12.6km |
| 山梨県富士河口湖町 | 14.5km |
| 山梨県山中湖村 | 15.3km |
| 静岡県御殿場市 | 15.4km |
| 山梨県忍野村 | 16.0km |
| 静岡県小山町 | 17.4km |
| 静岡県富士市 | 18.0km |
| 静岡県裾野市 | 20.3km |
富士山周辺の避難施設
富士山の半径30km以内には703箇所の避難施設があります。
噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。
噴火への備え
火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。
事前の備え
- ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
- 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
- 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
- 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく
噴火警戒レベル
| レベル | 名称 | 対象範囲 | 住民の行動 |
|---|---|---|---|
| 5 | 避難 | 居住地域 | 危険な居住地域から避難 |
| 4 | 高齢者等避難 | 居住地域 | 避難準備・高齢者等は避難 |
| 3 | 入山規制 | 火口周辺・居住地域近く | 登山禁止・状況に応じ避難準備 |
| 2 | 火口周辺規制 | 火口周辺 | 火口周辺への立入規制 |
| 1 | 活火山であることに留意 | 火口内 | 状況に応じて火口付近への立入規制 |
富士山に関するよくある質問
富士山は噴火する可能性がありますか?
富士山は活火山であり、直近では1707年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。
富士山で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?
記録上の最大噴火はVEI5(非常に大規模な噴火)です。
富士山が噴火したら影響を受ける地域は?
半径50km以内に約223万人が居住しており、火山防災対象として51つの市町村が指定されています。
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まとめ
- 富士山では気象庁の記録で10回の噴火が確認されており、直近の噴火は1707年です
- 過去最大の噴火規模はVEI5(非常に大規模な噴火)です
- 半径50km以内に約223万人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
- 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
- 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
- 防災科学技術研究所 災害事例データベース
- Wikidata(CC0)
本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月