岩木山の噴火リスク

岩木山

岩木山は青森に位置する成層火山、溶岩ドームで、標高1,625mです。有史以降5回の噴火が記録されています(気象庁、1863年時点)。最大の噴火はVEI3(やや大規模噴火)で、2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。直近の噴火は1863年で、最後の噴火から163年が経過しています。

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この記事でわかること

  • 岩木山の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 岩木山の噴火履歴と規模(VEI)
  • 岩木山の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 岩木山の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

岩木山の基本情報

項目 内容
火山名 岩木山
所在地 青森
標高 1,625m(岩木山山頂)
火山の型式 成層火山、溶岩ドーム
主な岩石 安山岩、デイサイト、玄武岩質安山岩
有史以降の噴火回数 5回(気象庁、1863年時点)
最大VEI 3(やや大規模噴火)
直近の噴火 1863年
活動度 B(活発)

青森県にある火山。奥羽山脈に属します。津軽国定公園・岩木高原県立自然公園内に位置します。

岩木山の噴火の特徴

岩木山は成層火山、溶岩ドームに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。

過去の噴火では、溶岩ドーム、降下火砕物、泥流などの噴出物が確認されています。

岩木山の噴火履歴

気象庁の記録によると、岩木山では有史以降5回の噴火が確認されています(1600年〜1863年)。

また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に13回の噴火イベントが記録されています。

有史以降の最大噴火は1600年噴火(1600年)で、VEI3(やや大規模噴火)、噴火マグニチュード3.0、噴出量約0.01km³と評価されています。これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。

岩木山の主な噴火イベント

年代 噴火名 噴火様式 VEI
1863年 1863年噴火 水蒸気噴火 1
1600年 1600年噴火 水蒸気噴火、(泥流発生) 3
1845年 1845年噴火 水蒸気噴火? -
1844年 1844年噴火 水蒸気噴火? -
1782年 1782-83年噴火 水蒸気噴火 -
1618年 1618年噴火 水蒸気噴火? -

※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計13回の噴火が確認されています。

岩木山の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

岩木山の過去最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

岩木山の噴火で影響を受ける市区町村

岩木山の半径50km以内には約70万3千人が居住しています
(火山防災対象20市町村)。

岩木山周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
青森県弘前市 8.9km
青森県鰺ヶ沢町 9.8km
青森県鶴田町 15.0km
青森県板柳町 16.4km
青森県西目屋村 17.1km
青森県藤崎町 18.1km
青森県田舎館村 20.2km
青森県つがる市 24.1km
青森県深浦町 24.7km
青森県大鰐町 28.4km

岩木山周辺の避難施設

岩木山の半径30km以内には838箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

岩木山に関するよくある質問

岩木山は噴火する可能性がありますか?

岩木山は活火山であり、直近では1863年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。

岩木山で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模に相当します。

岩木山が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約70万3千人が居住しており、火山防災対象として20つの市町村が指定されています。

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まとめ

  • 岩木山では気象庁の記録で5回の噴火が確認されており、直近の噴火は1863年です
  • 過去最大の噴火規模はVEI3(やや大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約70万3千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月