草津白根山の噴火リスク

草津白根山

草津白根山は群馬/長野に位置する成層火山、火砕丘、溶岩ドームで、標高2,171mです。有史以降17回の噴火が記録されています(気象庁、2018年時点)。最大の噴火はVEI4(大規模噴火)で、1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。直近の噴火は2018年で、最後の噴火から8年が経過しています。

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波など6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。草津白根山周辺にお住まいの方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 草津白根山の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 草津白根山の噴火履歴と規模(VEI)
  • 草津白根山の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 草津白根山の過去の火山災害と被害
  • 草津白根山の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

草津白根山の基本情報

項目 内容
火山名 草津白根山
所在地 群馬/長野
標高 2,171m(本白根山山頂)
火山の型式 成層火山、火砕丘、溶岩ドーム
主な岩石 玄武岩質安山岩、安山岩、デイサイト
有史以降の噴火回数 17回(気象庁、2018年時点)
最大VEI 4(大規模噴火)
直近の噴火 2018年
活動度 B(活発)

群馬県の活火山。上信越高原国立公園内に位置します。

草津白根山の噴火の特徴

草津白根山は成層火山、火砕丘、溶岩ドームに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。

過去の噴火では、溶岩ドーム、火砕物、降下火砕物、溶岩流などの噴出物が確認されています。

草津白根山の噴火履歴

気象庁の記録によると、草津白根山では有史以降17回の噴火が確認されています(1805年〜2018年)。

また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に25回の噴火イベントが記録されています。

記録上の最大噴火は本白根火砕丘列噴火で、VEI4(大規模噴火)、噴火マグニチュード4.8、噴出量約0.38km³と評価されています。これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。

草津白根山の主な噴火イベント

年代 噴火名 噴火様式 VEI
1982年 1982年噴火 水蒸気噴火 1
1976年 1976年噴火 水蒸気噴火 1
1937年 1937-39年噴火 水蒸気噴火 2
1932年 1932年噴火 水蒸気噴火 1
1925年 1925年噴火 水蒸気噴火 2
1902年 1902年噴火 水蒸気噴火 1
1882年 1882年噴火 水蒸気噴火 2
1983年 1983年噴火 水蒸気噴火 -
1959年 1959 or 58年噴火 水蒸気噴火 -
1942年 1942年噴火 水蒸気噴火 -

※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計25回の噴火が確認されています。

草津白根山の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

草津白根山の過去最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

草津白根山の過去の火山災害

草津白根山に関連する災害は14件記録されています(累計死者11人)。

災害名 死者 負傷者
1976 (名称不明) 3 詳細不明
1971 (名称不明) 6 詳細不明
1932 (名称不明) 2 7

草津白根山の噴火で影響を受ける市区町村

草津白根山の半径50km以内には約163万2千人が居住しています
(火山防災対象40市町村)。

草津白根山周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
群馬県草津町 3.9km
長野県高山村 10.7km
群馬県嬬恋村 12.3km
長野県山ノ内町 14.4km
群馬県長野原町 15.6km
長野県須坂市 16.4km
群馬県中之条町 17.3km
長野県小布施町 21.2km
長野県中野市 23.2km
長野県木島平村 24.9km

草津白根山周辺の避難施設

草津白根山の半径30km以内には568箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

草津白根山に関するよくある質問

草津白根山は噴火する可能性がありますか?

草津白根山は活火山であり、直近では2018年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。

草津白根山で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模に相当します。

草津白根山が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約163万2千人が居住しており、火山防災対象として40つの市町村が指定されています。

住所を入力するだけで災害リスクを診断

防災DBでは、地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6種類の災害リスクを住所を入力するだけで無料診断できます。草津白根山周辺の災害リスクを詳しく知りたい方は、ぜひお試しください。


まとめ

  • 草津白根山では気象庁の記録で17回の噴火が確認されており、直近の噴火は2018年です
  • 過去最大の噴火規模はVEI4(大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約163万2千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • 防災科学技術研究所 災害事例データベース
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月