那須岳の噴火リスク

那須岳は福島/栃木に位置する成層火山、溶岩ドームで、標高1,915mです。有史以降6回の噴火が記録されています(気象庁、1963年時点)。最大の噴火はVEI3(やや大規模噴火)で、2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。直近の噴火は1963年で、最後の噴火から63年が経過しています。

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この記事でわかること

  • 那須岳の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 那須岳の噴火履歴と規模(VEI)
  • 那須岳の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 那須岳の過去の火山災害と被害
  • 那須岳の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

那須岳の基本情報

項目 内容
火山名 那須岳
所在地 福島/栃木
標高 1,915m(茶臼岳山頂)
火山の型式 成層火山、溶岩ドーム
主な岩石 玄武岩質安山岩、安山岩、デイサイト
有史以降の噴火回数 6回(気象庁、1963年時点)
最大VEI 3(やや大規模噴火)
直近の噴火 1963年
活動度 B(活発)

那須岳の噴火の特徴

那須岳は成層火山、溶岩ドームに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。
  • 山体崩壊: 火山体の一部が大規模に崩壊する現象で、岩屑なだれや土石流を引き起こします。

過去の噴火では、岩屑なだれ、降下火砕物、降下火砕物→降下火砕物・火砕流→溶岩流、泥流→降下火砕物・火砕流、泥流→溶岩流などの噴出物が確認されています。

那須岳の噴火履歴

気象庁の記録によると、那須岳では有史以降6回の噴火が確認されています(1408年〜1963年)。

また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に22回の噴火イベントが記録されています。

記録上の最大噴火は大丸ユニット(CH4)噴火で、VEI3(やや大規模噴火)、噴火マグニチュード4.4、噴出量約0.12km³と評価されています。これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。

那須岳の主な噴火イベント

年代 噴火名 噴火様式 VEI
1881年 1881年噴火 水蒸気噴火 1
1408年 1408-1410年噴火 水蒸気噴火(泥流発生)→マグマ噴火(泥流発生) 3
1963年 1963年噴火 水蒸気噴火 -
1960年 1960年噴火 水蒸気噴火 -
1953年 1953年噴火 水蒸気噴火 -
1846年 1846年噴火 水蒸気噴火 -

※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計22回の噴火が確認されています。

那須岳の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

那須岳の過去最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

那須岳の過去の火山災害

那須岳に関連する災害は2件記録されています(累計死者180人)。

災害名 死者 負傷者
1410 (名称不明) 180 詳細不明

那須岳の噴火で影響を受ける市区町村

那須岳の半径50km以内には約109万4千人が居住しています
(火山防災対象31市町村)。

那須岳周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
福島県西郷村 12.5km
栃木県那須町 14.7km
栃木県那須塩原市 15.6km
福島県下郷町 16.4km
福島県天栄村 18.8km
福島県白河市 25.4km
福島県泉崎村 29.7km
福島県南会津町 31.6km
栃木県大田原市 32.4km
栃木県矢板市 33.5km

那須岳周辺の避難施設

那須岳の半径30km以内には353箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

那須岳に関するよくある質問

那須岳は噴火する可能性がありますか?

那須岳は活火山であり、直近では1963年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。

那須岳で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模に相当します。

那須岳が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約109万4千人が居住しており、火山防災対象として31つの市町村が指定されています。

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まとめ

  • 那須岳では気象庁の記録で6回の噴火が確認されており、直近の噴火は1963年です
  • 過去最大の噴火規模はVEI3(やや大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約109万4千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • 防災科学技術研究所 災害事例データベース
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月