青ヶ島の噴火リスク

青ヶ島は東京に位置する成層火山、カルデラ、火砕丘で、標高423mです。有史以降6回の噴火が記録されています(気象庁、1785年時点)。最大の噴火はVEI4(大規模噴火)で、1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。直近の噴火は1785年で、最後の噴火から241年が経過しています。
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波など6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。青ヶ島周辺にお住まいの方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 青ヶ島の基本情報(位置・標高・タイプ)
- 青ヶ島の噴火履歴と規模(VEI)
- 青ヶ島の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
- 青ヶ島の過去の火山災害と被害
- 青ヶ島の噴火で影響を受ける市区町村
- 噴火への備え・防災対策
青ヶ島の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火山名 | 青ヶ島 |
| 所在地 | 東京 |
| 標高 | 423m(大凸部) |
| 火山の型式 | 成層火山、カルデラ、火砕丘 |
| 主な岩石 | 玄武岩、玄武岩質安山岩、安山岩、デイサイト |
| 有史以降の噴火回数 | 6回(気象庁、1785年時点) |
| 最大VEI | 4(大規模噴火) |
| 直近の噴火 | 1785年 |
| 活動度 | B(活発) |
東京都青ヶ島の火山。
青ヶ島の噴火の特徴
青ヶ島は成層火山、カルデラ、火砕丘に分類されます。
この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。
- マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
- 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。
- 山体崩壊: 火山体の一部が大規模に崩壊する現象で、岩屑なだれや土石流を引き起こします。
過去の噴火では、岩屑なだれ、溶岩流、降下火砕物、火砕サージ、火砕物、降下火砕物→溶岩流などの噴出物が確認されています。
青ヶ島の噴火履歴
気象庁の記録によると、青ヶ島では有史以降6回の噴火が確認されています(1670年〜1785年)。
また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に13回の噴火イベントが記録されています。
記録上の最大噴火は金太ヶ浦溶岩・休戸郷降下堆積物噴火で、VEI4(大規模噴火)、噴火マグニチュード4.9、噴出量約0.55km³と評価されています。これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。
青ヶ島の主な噴火イベント
| 年代 | 噴火名 | 噴火様式 | VEI |
|---|---|---|---|
| 1785年 | 1785年噴火 | マグマ噴火 | 3 |
| 1783年 | 1783年噴火 | マグマ噴火→(泥流発生) | 3 |
| 1783年 | 天明溶岩流1噴火 | マグマ噴火 | - |
| 1782年 | 1782年噴火 | ? | - |
| 1781年 | 1781年噴火 | ? | - |
| 1670年 | 1670-80年噴火 | ? | - |
| 1652年 | 1652年噴火 | ? | - |
※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計13回の噴火が確認されています。
青ヶ島の噴火規模(VEI)
VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。
青ヶ島の過去最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。
VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)
青ヶ島の過去の火山災害
青ヶ島に関連する災害は5件記録されています(累計死者154人)。
| 年 | 災害名 | 死者 | 負傷者 |
|---|---|---|---|
| 1785 | (名称不明) | 140 | 詳細不明 |
| 1783 | (名称不明) | 14 | 詳細不明 |
青ヶ島の噴火で影響を受ける市区町村
青ヶ島の半径50km以内には約156人が居住しています
(火山防災対象1市町村)。
青ヶ島周辺の火山防災対象市区町村(近い順)
| 市区町村 | 火山からの距離 |
|---|---|
| 東京都青ヶ島村 | 0.7km |
青ヶ島周辺の避難施設
青ヶ島の半径30km以内には3箇所の避難施設があります。
噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。
噴火への備え
火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。
事前の備え
- ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
- 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
- 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
- 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく
噴火警戒レベル
| レベル | 名称 | 対象範囲 | 住民の行動 |
|---|---|---|---|
| 5 | 避難 | 居住地域 | 危険な居住地域から避難 |
| 4 | 高齢者等避難 | 居住地域 | 避難準備・高齢者等は避難 |
| 3 | 入山規制 | 火口周辺・居住地域近く | 登山禁止・状況に応じ避難準備 |
| 2 | 火口周辺規制 | 火口周辺 | 火口周辺への立入規制 |
| 1 | 活火山であることに留意 | 火口内 | 状況に応じて火口付近への立入規制 |
青ヶ島に関するよくある質問
青ヶ島は噴火する可能性がありますか?
青ヶ島は活火山であり、直近では1785年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。
青ヶ島で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?
記録上の最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模に相当します。
青ヶ島が噴火したら影響を受ける地域は?
半径50km以内に約156人が居住しており、火山防災対象として1つの市町村が指定されています。
住所を入力するだけで災害リスクを診断
防災DBでは、地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6種類の災害リスクを住所を入力するだけで無料診断できます。青ヶ島周辺の災害リスクを詳しく知りたい方は、ぜひお試しください。
まとめ
- 青ヶ島では気象庁の記録で6回の噴火が確認されており、直近の噴火は1785年です
- 過去最大の噴火規模はVEI4(大規模噴火)です
- 半径50km以内に約156人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
- 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
- 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
- 防災科学技術研究所 災害事例データベース
- Wikidata(CC0)
本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月