乗鞍岳の噴火リスク

乗鞍岳

乗鞍岳は長野/岐阜に位置する成層火山、溶岩ドームで、標高3,026mです。過去1万年間に7回の噴火イベントが記録されています(産総研)。最大の噴火はVEI3(やや大規模噴火)で、2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。

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この記事でわかること

  • 乗鞍岳の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 乗鞍岳の噴火履歴と規模(VEI)
  • 乗鞍岳の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 乗鞍岳の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

乗鞍岳の基本情報

項目 内容
火山名 乗鞍岳
所在地 長野/岐阜
標高 3,026m(剣ヶ峰山頂)
火山の型式 成層火山、溶岩ドーム
主な岩石 安山岩、デイサイト、玄武岩質安山岩
過去1万年の噴火回数 7回(産総研)
最大VEI 3(やや大規模噴火)
活動度 B(活発)

飛騨山脈南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる山。飛騨山脈に属します。中部山岳国立公園内に位置します。

乗鞍岳の噴火の特徴

乗鞍岳は成層火山、溶岩ドームに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。

過去の噴火では、降下火砕物、降下火砕物→溶岩流などの噴出物が確認されています。

乗鞍岳の噴火履歴

産総研の記録では、乗鞍岳では過去1万年間に7回の噴火イベントが確認されています。

記録上の最大噴火は恵比須岳テフラ・恵比須溶岩噴火で、VEI3(やや大規模噴火)、噴火マグニチュード5.1、噴出量約0.52km³と評価されています。これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。

乗鞍岳の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

乗鞍岳の過去最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

乗鞍岳の噴火で影響を受ける市区町村

乗鞍岳の半径50km以内には約70万3千人が居住しています
(火山防災対象21市町村)。

乗鞍岳周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
長野県木祖村 22.2km
岐阜県高山市 24.2km
長野県木曽町 24.6km
長野県朝日村 24.8km
長野県松本市 25.7km
長野県山形村 28.4km
長野県塩尻市 32.1km
長野県王滝村 33.2km
長野県安曇野市 35.6km
長野県辰野町 37.5km

乗鞍岳周辺の避難施設

乗鞍岳の半径30km以内には393箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

乗鞍岳に関するよくある質問

乗鞍岳は噴火する可能性がありますか?

乗鞍岳は活火山に指定されています。有史以降の噴火記録は確認されていませんが、活火山である以上、噴火の可能性はゼロではありません。

乗鞍岳で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模に相当します。

乗鞍岳が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約70万3千人が居住しており、火山防災対象として21つの市町村が指定されています。

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まとめ

  • 乗鞍岳では産総研の記録で過去1万年間に7回の噴火が確認されています
  • 過去最大の噴火規模はVEI3(やや大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約70万3千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月