十勝岳の噴火リスク

十勝岳

十勝岳は北海道に位置する成層火山、溶岩ドームで、標高2,077mです。有史以降18回の噴火が記録されています(気象庁、2004年時点)。最大の噴火はVEI3(やや大規模噴火)で、2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。直近の噴火は2004年で、最後の噴火から22年が経過しています。

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この記事でわかること

  • 十勝岳の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 十勝岳の噴火履歴と規模(VEI)
  • 十勝岳の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 十勝岳の過去の火山災害と被害
  • 十勝岳の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

十勝岳の基本情報

項目 内容
火山名 十勝岳
所在地 北海道
標高 2,077m(十勝岳山頂)
火山の型式 成層火山、溶岩ドーム
主な岩石 安山岩、玄武岩質安山岩、玄武岩
有史以降の噴火回数 18回(気象庁、2004年時点)
最大VEI 3(やや大規模噴火)
直近の噴火 2004年
活動度 B(活発)

北海道美瑛町・上富良野町と新得町にまたがる山。十勝火山群に属します。大雪山国立公園内に位置します。

十勝岳の噴火の特徴

十勝岳は成層火山、溶岩ドームに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。
  • 山体崩壊: 火山体の一部が大規模に崩壊する現象で、岩屑なだれや土石流を引き起こします。

過去の噴火では、岩屑なだれ、泥流、溶岩流、火砕流、火砕サージ、降下火砕物などの噴出物が確認されています。

十勝岳の噴火履歴

気象庁の記録によると、十勝岳では有史以降18回の噴火が確認されています(1857年〜2004年)。

また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に41回の噴火イベントが記録されています。

有史以降の最大噴火は1962年噴火(1962年)で、VEI3(やや大規模噴火)、噴火マグニチュード3.9、噴出量約0.071km³と評価されています。これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模です。

十勝岳の主な噴火イベント

年代 噴火名 噴火様式 VEI
1988年 1988-89年噴火 水蒸気噴火→マグマ水蒸気噴火、(泥流発生) 1
1962年 1962年噴火 水蒸気噴火→マグマ噴火 3
1926年 1926-28年噴火 水蒸気噴火(泥流発生)→(山体崩壊・泥流発生)→マグマ噴火、水蒸気噴火 1
2004年 2004年噴火 水蒸気噴火 -
1985年 1985年噴火 -
1961年 1961年噴火 水蒸気噴火 -
1959年 1959年噴火 -
1958年 1958年噴火 -
1956年 1956年噴火 -
1954年 1954年噴火 -

※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計41回の噴火が確認されています。

十勝岳の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

十勝岳の過去最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

十勝岳の過去の火山災害

十勝岳に関連する災害は9件記録されています(累計死者152人)。

災害名 死者 負傷者
1962 十勝大噴火 詳細不明 詳細不明
1926 (名称不明) 146 19
1857 (名称不明) 2 詳細不明

十勝岳の噴火で影響を受ける市区町村

十勝岳の半径50km以内には約41万人が居住しています
(火山防災対象15市町村)。

十勝岳周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
北海道上富良野町 13.5km
北海道美瑛町 16.7km
北海道新得町 18.2km
北海道中富良野町 20.8km
北海道富良野市 22.9km
北海道東川町 28.3km
北海道南富良野町 29.7km
北海道東神楽町 32.6km
北海道鹿追町 36.1km
北海道芦別市 39.2km

十勝岳周辺の避難施設

十勝岳の半径30km以内には195箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

十勝岳に関するよくある質問

十勝岳は噴火する可能性がありますか?

十勝岳は活火山であり、直近では2004年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。

十勝岳で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI3(やや大規模噴火)です。
これは2000年の三宅島噴火(VEI3)と同程度の規模に相当します。

十勝岳が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約41万人が居住しており、火山防災対象として15つの市町村が指定されています。

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まとめ

  • 十勝岳では気象庁の記録で18回の噴火が確認されており、直近の噴火は2004年です
  • 過去最大の噴火規模はVEI3(やや大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約41万人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • 防災科学技術研究所 災害事例データベース
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月