焼岳の噴火リスク

焼岳

焼岳は長野/岐阜に位置する成層火山、溶岩ドームで、標高2,455mです。有史以降25回の噴火が記録されています(気象庁、1962年時点)。最大の噴火はVEI4(大規模噴火)で、1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。直近の噴火は1962年で、最後の噴火から63年が経過しています。

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この記事でわかること

  • 焼岳の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 焼岳の噴火履歴と規模(VEI)
  • 焼岳の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 焼岳の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

焼岳の基本情報

項目 内容
火山名 焼岳
所在地 長野/岐阜
標高 2,455m(焼岳山頂)
火山の型式 成層火山、溶岩ドーム
主な岩石 安山岩、デイサイト
有史以降の噴火回数 25回(気象庁、1962年時点)
最大VEI 4(大規模噴火)
直近の噴火 1962年
活動度 B(活発)

飛騨山脈の山。飛騨山脈に属します。中部山岳国立公園内に位置します。

焼岳の噴火の特徴

焼岳は成層火山、溶岩ドームに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。

過去の噴火では、溶岩ドーム、溶岩流、降下火砕物、降下火砕物→溶岩ドーム、火砕流、火砕サージなどの噴出物が確認されています。

焼岳の噴火履歴

気象庁の記録によると、焼岳では有史以降25回の噴火が確認されています(630年〜1962年)。

また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に31回の噴火イベントが記録されています。

記録上の最大噴火は焼岳円頂丘溶岩・中尾火砕流堆積物噴火で、VEI4(大規模噴火)、噴火マグニチュード4.9、噴出量約0.35km³と評価されています。これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。

焼岳の主な噴火イベント

年代 噴火名 噴火様式 VEI
1962年 1962-63年噴火 水蒸気噴火、(泥流発生) 2
1915年 1915年噴火 水蒸気噴火、(泥流発生) 2
1746年 Ykd-Tu7噴火 水蒸気噴火 2
1460年 Ykd-Tu5噴火 水蒸気噴火 2
685年 Ykd-Tu2噴火 水蒸気噴火 2
630年 Ykd-Tu1噴火 水蒸気噴火 1
1939年 1939年噴火 水蒸気噴火 -
1935年 1935年噴火 水蒸気噴火 -
1932年 1932年噴火 水蒸気噴火 -
1931年 1931年噴火 水蒸気噴火 -

※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計31回の噴火が確認されています。

焼岳の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

焼岳の過去最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

焼岳の噴火で影響を受ける市区町村

焼岳の半径50km以内には約113万人が居住しています
(火山防災対象25市町村)。

焼岳周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
長野県松本市 20.6km
長野県安曇野市 25.3km
長野県朝日村 25.7km
長野県山形村 25.8km
岐阜県高山市 29.0km
長野県松川村 29.8km
長野県木祖村 30.0km
長野県塩尻市 35.1km
長野県池田町 35.4km
長野県大町市 35.6km

焼岳周辺の避難施設

焼岳の半径30km以内には386箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

焼岳に関するよくある質問

焼岳は噴火する可能性がありますか?

焼岳は活火山であり、直近では1962年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。

焼岳で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模に相当します。

焼岳が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約113万人が居住しており、火山防災対象として25つの市町村が指定されています。

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まとめ

  • 焼岳では気象庁の記録で25回の噴火が確認されており、直近の噴火は1962年です
  • 過去最大の噴火規模はVEI4(大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約113万人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月