燧ヶ岳の噴火リスク
燧ヶ岳は福島に位置する成層火山、溶岩ドームで、標高2,356mです。過去1万年間に4回の噴火イベントが記録されています(産総研、1544年時点)。最大の噴火はVEI2(中規模噴火)で、2011年の新燃岳噴火(VEI2)と同程度の規模です。直近の噴火は1544年で、最後の噴火から482年が経過しています。
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波など6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。燧ヶ岳周辺にお住まいの方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 燧ヶ岳の基本情報(位置・標高・タイプ)
- 燧ヶ岳の噴火履歴と規模(VEI)
- 燧ヶ岳の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
- 燧ヶ岳の噴火で影響を受ける市区町村
- 噴火への備え・防災対策
燧ヶ岳の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火山名 | 燧ヶ岳 |
| 所在地 | 福島 |
| 標高 | 2,356m(柴安ぐら山頂) |
| 火山の型式 | 成層火山、溶岩ドーム |
| 主な岩石 | 安山岩、デイサイト、玄武岩質安山岩 |
| 過去1万年の噴火回数 | 4回(産総研、1544年時点) |
| 最大VEI | 2(中規模噴火) |
| 直近の噴火 | 1544年 |
| 活動度 | C(やや活発) |
福島県にある火山。尾瀬国立公園内に位置します。
燧ヶ岳の噴火の特徴
燧ヶ岳は成層火山、溶岩ドームに分類されます。
この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。
- マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
- 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。
- 山体崩壊: 火山体の一部が大規模に崩壊する現象で、岩屑なだれや土石流を引き起こします。
過去の噴火では、岩屑なだれ、溶岩ドーム、溶岩流、降下火砕物→泥流などの噴出物が確認されています。
燧ヶ岳の噴火履歴
産総研の記録では、燧ヶ岳では過去1万年間に4回の噴火イベントが確認されています(うち有史以降1回)(1544年時点)。
有史以降の最大噴火は1544年噴火(1544年)で、VEI2(中規模噴火)、噴火マグニチュード2.4、噴出量約0.0025km³と評価されています。これは2011年の新燃岳噴火(VEI2)と同程度の規模です。
燧ヶ岳の主な噴火イベント
| 年代 | 噴火名 | 噴火様式 | VEI |
|---|---|---|---|
| 1544年 | 1544年噴火 | 水蒸気噴火→(泥流発生) | 2 |
※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計4回の噴火が確認されています。
燧ヶ岳の噴火規模(VEI)
VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。
燧ヶ岳の過去最大噴火はVEI2(中規模噴火)です。
この規模では火口周辺での噴石や火山灰に注意が必要です。
VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)
燧ヶ岳の噴火で影響を受ける市区町村
燧ヶ岳の半径50km以内には約29万9千人が居住しています
(火山防災対象14市町村)。
燧ヶ岳周辺の火山防災対象市区町村(近い順)
| 市区町村 | 火山からの距離 |
|---|---|
| 福島県檜枝岐村 | 9.6km |
| 群馬県片品村 | 12.8km |
| 群馬県みなかみ町 | 28.4km |
| 群馬県川場村 | 28.5km |
| 栃木県日光市 | 30.4km |
| 群馬県沼田市 | 32.6km |
| 新潟県南魚沼市 | 32.9km |
| 新潟県魚沼市 | 33.9km |
| 福島県南会津町 | 34.9km |
| 福島県只見町 | 37.8km |
燧ヶ岳周辺の避難施設
燧ヶ岳の半径30km以内には72箇所の避難施設があります。
噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。
噴火への備え
火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。
事前の備え
- ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
- 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
- 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
- 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく
噴火警戒レベル
| レベル | 名称 | 対象範囲 | 住民の行動 |
|---|---|---|---|
| 5 | 避難 | 居住地域 | 危険な居住地域から避難 |
| 4 | 高齢者等避難 | 居住地域 | 避難準備・高齢者等は避難 |
| 3 | 入山規制 | 火口周辺・居住地域近く | 登山禁止・状況に応じ避難準備 |
| 2 | 火口周辺規制 | 火口周辺 | 火口周辺への立入規制 |
| 1 | 活火山であることに留意 | 火口内 | 状況に応じて火口付近への立入規制 |
燧ヶ岳に関するよくある質問
燧ヶ岳は噴火する可能性がありますか?
燧ヶ岳は活火山であり、直近では1544年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。
燧ヶ岳で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?
記録上の最大噴火はVEI2(中規模噴火)です。
これは2011年の新燃岳噴火(VEI2)と同程度の規模に相当します。
燧ヶ岳が噴火したら影響を受ける地域は?
半径50km以内に約29万9千人が居住しており、火山防災対象として14つの市町村が指定されています。
住所を入力するだけで災害リスクを診断
防災DBでは、地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6種類の災害リスクを住所を入力するだけで無料診断できます。燧ヶ岳周辺の災害リスクを詳しく知りたい方は、ぜひお試しください。
まとめ
- 燧ヶ岳では産総研の記録で4回の噴火が確認されており、直近の噴火は1544年です
- 過去最大の噴火規模はVEI2(中規模噴火)です
- 半径50km以内に約29万9千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
- 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
- Wikidata(CC0)
本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月