秋田県男鹿市の災害リスク
この記事では、男鹿市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。男鹿市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 男鹿市の地震発生確率と地盤の特徴
- 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
男鹿市(秋田県)の人口は約21,867人(2025年推計)。標高は平均21.8mで、最低0.0mから最高226.0mの範囲です。
2040年には現在の50%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
男鹿市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 男鹿市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
男鹿市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が12.55%、31.7%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が55箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「男鹿市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。男鹿市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 男鹿市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
男鹿市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大12.55%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は356.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
男鹿市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.2倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
男鹿市には洪水浸水想定区域のデータがありません。ただし、局地的な集中豪雨による内水氾濫の可能性はあるため、低地にお住まいの場合は注意が必要です。
津波リスク
男鹿市では、2,776メッシュのうち879メッシュ(31.7%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
想定最大浸水深が10.0mと非常に高く、3階建て以上の建物でも安全とは限りません。津波警報が発表されたら、すぐに高台や津波避難ビルへ避難してください。沿岸部にお住まいの方は、自宅から最も近い高台への徒歩ルートを複数確認しておきましょう。車での避難は渋滞のリスクがあるため、徒歩での避難を基本としてください。
今日からできる津波対策
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避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する
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「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく
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津波避難ビルの把握:「男鹿市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく
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第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう
土砂災害リスク
男鹿市には55箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。2,776メッシュのうち297メッシュ(10.7%)がこれらの区域に含まれています。
また、竜巻等の突風が3件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「秋田県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
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就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
男鹿市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 男鹿市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 能代断層帯 | 3.7km | M6.6 |
| 北口断層帯 | 24.5km | M6.8 |
| 鳥田目断層帯 | 44.4km | M7.1 |
最寄りの活断層(能代断層帯)との距離が3.7kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,607mm |
| 1月平均気温 | 0.7℃ |
| 8月平均気温 | 23.7℃ |
| 最深積雪 | 21cm |
| 豪雪地帯区分 | 豪雪地帯 |
男鹿市は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。
土地利用
建物用地が16.7%、森林が36.6%、農地が41.3%を占めています。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 140箇所 |
| 消防署 | 5箇所 |
| 学校 | 12校 |
| 福祉施設 | 88施設 |
| 警察署 | 7箇所 |
最寄りの避難施設は「男鹿市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
男鹿市の自然災害伝承碑
男鹿市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が6基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 震災復興碑 | 1942年 | 男鹿地震(1939年5月1日) | 地震 |
| 日本海中部地震津波慰霊之碑 | 1984年 | 日本海中部地震(1983年5月26日) | 地震・津波 |
| 合川南小学校児童地震津波殉難の碑 | 1984年 | 日本海中部地震(1983年5月26日) | 地震・津波 |
| 日本海中部地震地震災害復旧記念碑 | 1985年 | 日本海中部地震(1983年5月26日) | 地震・津波 |
| スイス人女性犠牲者の慰霊碑 | 1986年 | 日本海中部地震(1983年5月26日) | 地震・津波 |
| 地震塚 | — | 文化7年の地震(1810年9月25日) 男鹿地震(1939年5月1日) | 地震 |
伝承内容
震災復興碑(1942年建立)
昭和14年(1939)5月1日午後3時、男鹿地震が発生し、男鹿半島に甚大な被害を出した。この地震では死者27人、負傷者52人、住家全壊479戸の被害がでた。この碑は、その時の地震によって破壊された五里合地区の水理施設の復興を記念して建てられた。
- 所在地: 秋田県男鹿市五里合中石南浜野
- 災害: 男鹿地震(1939年5月1日)
- 災害種別: 地震
- 地図: 39.98767, 139.87530
日本海中部地震津波慰霊之碑(1984年建立)
昭和58年(1983)5月26日正午、日本海中部地震が発生し、各地に多大の被害をもたらした。この地震の約20分後予期していなかった大津波が来襲し五里合地区において6名の尊い命が失われた。石碑の側面には、この地区に押し寄せた大津波の高さ(海抜6.89m)が刻まれている。
- 所在地: 秋田県男鹿市五里合神谷長者森
- 災害: 日本海中部地震(1983年5月26日)
- 災害種別: 地震・津波
- 地図: 39.98627, 139.87035
合川南小学校児童地震津波殉難の碑(1984年建立)
昭和58年(1983)5月26日正午、日本海中部地震(マグニチュード7.7)が発生し、社会科見学にきていた合川南小学校(現:北秋田市)の4・5年生の児童45名が津波に遭遇し、13名が亡くなった。地区の人々も救助活動に参加し、碑は集落の人たちによって大切に守られている。
- 所在地: 秋田県男鹿市戸賀加茂青砂山道添70
- 災害: 日本海中部地震(1983年5月26日)
- 災害種別: 地震・津波
- 地図: 39.90858, 139.73287
日本海中部地震地震災害復旧記念碑(1985年建立)
昭和58年(1983)5月26日正午、日本海中部地震(マグニチュード7.7)が発生し多大な被害をもたらした。この地震による若美町(現:男鹿市)の被害は、農業関係97箇所、公共土木関係85箇所、住家全壊75戸、半壊208戸 総被害額 54億4400万円にのぼった。
- 所在地: 秋田県男鹿市角間崎家ノ下字家ノ下54(男鹿市 若美コミュニティセンター・公民館敷地内)
- 災害: 日本海中部地震(1983年5月26日)
- 災害種別: 地震・津波
- 地図: 39.96296, 139.91546
スイス人女性犠牲者の慰霊碑(1986年建立)
昭和58年(1983)5月26日正午すぎ、日本海中部地震(マグニチュード7.7)による津波で数多くの犠牲者が出た。当地でもスイス人女性旅行者 マグダレーナ・ブランデンベルガーさん(当時38歳)が尊い命を失った。
- 所在地: 秋田県男鹿市戸賀塩浜壷ケ沢
- 災害: 日本海中部地震(1983年5月26日)
- 災害種別: 地震・津波
- 地図: 39.94392, 139.70417
地震塚
男鹿半島を襲った地震や冷害についての石碑が並んでいる。最も古い石碑は文化7年(1810)の地震のもので、地震に遭遇した菅江真澄は「どこの村にも残っている建物はないほどほとんど倒壊してしまった」と記録している。また、昭和14年(1939)の男鹿地震では、死者28名、被害家屋1,663棟と大きな被害が出た。
- 所在地: 秋田県男鹿市脇本富永寒風山
- 災害: 文化7年の地震(1810年9月25日) 男鹿地震(1939年5月1日)
- 災害種別: 地震
- 地図: 39.92899, 139.87687
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
男鹿市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、男鹿市内の最大値で12.55%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
男鹿市に津波は来る?
男鹿市の879メッシュ(31.7%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。
男鹿市の土砂災害警戒区域は?
男鹿市には55箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、秋田県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
男鹿市の避難場所はどこ?
男鹿市には140箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「男鹿市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:男鹿市の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が12.55%。家具の固定と耐震性の確認を
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津波:想定最大10.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認
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土砂災害:55箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。男鹿市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。