秋田県能代市の災害リスク
この記事では、能代市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。能代市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 能代市の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
能代市(秋田県)の人口は約44,748人(2025年推計)。標高は平均21.2mで、最低0.0mから最高240.9mの範囲です。
2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
能代市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 能代市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
能代市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が13.55%、市域の41.3%が洪水浸水想定区域、14.2%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が28箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「能代市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。能代市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 能代市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
能代市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大13.55%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は211.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
能代市のAVS30は200〜300m/sの範囲で、やや軟弱な地盤を含むエリアです。地盤増幅率は1.81倍です。家具の固定や、重い物を高い場所に置かないといった基本的な地震対策を確認しておきましょう。
30年確率が6%以上であり、一定の警戒が必要な水準です。自宅の耐震性能を把握し、非常用持ち出し袋の準備を確認しておきましょう。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
能代市では、3,504個の125mメッシュのうち1,447メッシュ(41.3%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 10.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 1,447 / 3,504 メッシュ(41.3%) |
| 最大浸水継続時間 | 168時間(約7日間) |
| 対象河川 | 檜山川、米代川、藤琴川(3河川) |
想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「能代市 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
能代市では、3,504メッシュのうち497メッシュ(14.2%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
想定最大浸水深が10.0mと非常に高く、3階建て以上の建物でも安全とは限りません。津波警報が発表されたら、すぐに高台や津波避難ビルへ避難してください。沿岸部にお住まいの方は、自宅から最も近い高台への徒歩ルートを複数確認しておきましょう。車での避難は渋滞のリスクがあるため、徒歩での避難を基本としてください。
今日からできる津波対策
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避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する
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「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく
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津波避難ビルの把握:「能代市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく
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第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう
土砂災害リスク
能代市には28箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。3,504メッシュのうち98メッシュ(2.8%)がこれらの区域に含まれています。
過去の記録では、能代市で2件の土砂災害が発生しています(国土数値情報・土砂災害履歴データ: がけ崩れ2件、土石流0件、地すべり0件)。
また、竜巻等の突風が5件記録されています(国土数値情報・竜巻等突風データ)。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「秋田県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
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就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
能代市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 能代市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 能代断層帯 | 5.7km | M6.6 |
| 北口断層帯 | 10.8km | M6.8 |
| 岩木山南麓断層帯 | 34.6km | M6.6 |
最寄りの活断層(能代断層帯)から5.7kmの位置にあります。この断層が活動した場合、能代市でも強い揺れが想定されます。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,562mm |
| 1月平均気温 | -0.4℃ |
| 8月平均気温 | 23.8℃ |
| 最深積雪 | 44cm |
| 豪雪地帯区分 | 豪雪地帯 |
能代市は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。
土地利用
建物用地が25.7%、森林が25.6%、農地が42.2%を占めています。
人口集中地区(DID)
人口集中地区の人口は17,269人、人口密度は3,216人/km²です。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 132箇所 |
| 消防署 | 6箇所 |
| 学校 | 24校 |
| 福祉施設 | 194施設 |
| 警察署 | 8箇所 |
最寄りの避難施設は「能代市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
能代市の自然災害伝承碑
能代市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 最高水位標 | 1994年 | 昭和47年7月豪雨(1972年7月9日) | 洪水 |
| 水と緑の愛護の碑(破堤の地) | 2000年 | 昭和47年7月豪雨(1972年7月9日) | 洪水 |
| 日本海中部地震大津波 殉難者慰霊碑 | — | 日本海中部地震(1983年5月26日) | 地震・津波 |
伝承内容
最高水位標(1994年建立)
昭和47年(1972)7月8日から9日の大洪水により、米代川の堤防が決壊し中川原地区の殆どの家屋が屋根まで浸水し、流失するなどの大被害を被った。標柱の「最高水位」の赤線は、この洪水で浸水した時の最高水位である地上から2.56mの高さを示している。
- 所在地: 秋田県能代市能代町
- 災害: 昭和47年7月豪雨(1972年7月9日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 40.20729, 140.03885
水と緑の愛護の碑(破堤の地)(2000年建立)
昭和47年(1972)7月5日からの大雨による大洪水により、7月9日13時25分に米代川の堤防が87mにわたり決壊した。これにより中川原地区の殆どの家屋が浸水し、流失するなどの大被害を被った。この碑はこの洪水で破堤した箇所に建立された。
- 所在地: 秋田県能代市能代町
- 災害: 昭和47年7月豪雨(1972年7月9日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 40.19882, 140.04080
日本海中部地震大津波 殉難者慰霊碑
昭和58年(1983)5月26日11時59分、能代市西方沖約80km、深さ14kmを震源とするマグニチュード7.7の大地震が発生し、能代市では震度5を観測したほか、地震発生後まもなく大津波が来襲した。能代市における津波による死亡者は36人であり、このうち能代港では工事関係者が34人亡くなった。
- 所在地: 秋田県能代市字大森山
- 災害: 日本海中部地震(1983年5月26日)
- 災害種別: 地震・津波
- 地図: 40.20755, 139.99789
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
能代市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、能代市内の最大値で13.55%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
能代市は洪水の危険がある?
能代市の3,504メッシュのうち1,447メッシュ(41.3%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
能代市に津波は来る?
能代市の497メッシュ(14.2%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。
能代市の土砂災害警戒区域は?
能代市には28箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、秋田県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
能代市の避難場所はどこ?
能代市には132箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「能代市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:能代市の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が13.55%。家具の固定と耐震性の確認を
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洪水:1,447メッシュ(41.3%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
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津波:想定最大10.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。能代市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。