岩手県宮古市の災害リスク

この記事では、宮古市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。宮古市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 宮古市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域と想定される津波の高さ
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

宮古市(岩手県)の人口は約46,113人(2025年推計)。標高は平均141.8mで、最低0.0mから最高777.7mの範囲です。

2040年には現在の60%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


宮古市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 宮古市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

宮古市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が65.88%、市域の24.4%が洪水浸水想定区域、18.7%が津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域が185箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「宮古市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。宮古市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 宮古市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

宮古市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大65.88%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は324.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

宮古市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.32倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。

30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

宮古市では、5,388個の125mメッシュのうち1,314メッシュ(24.4%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 10.0m
浸水想定メッシュ数 1,314 / 5,388 メッシュ(24.4%)
最大浸水継続時間 72時間(約3日間)
対象河川 刈屋川、津軽石川、田代川、神田川、長沢川、閉伊川(6河川)

想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。

浸水継続時間が最大72時間(約3日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「宮古市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

宮古市では、5,388メッシュのうち1,007メッシュ(18.7%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は20.0mです。

想定最大浸水深が20.0mと非常に高く、3階建て以上の建物でも安全とは限りません。津波警報が発表されたら、すぐに高台や津波避難ビルへ避難してください。沿岸部にお住まいの方は、自宅から最も近い高台への徒歩ルートを複数確認しておきましょう。車での避難は渋滞のリスクがあるため、徒歩での避難を基本としてください。

今日からできる津波対策

  • 避難ルートの確認:自宅・職場から最寄りの高台への徒歩ルートを実際に歩いて確認する

  • 「津波てんでんこ」:強い揺れを感じたら、津波警報を待たずに各自すぐ高台へ避難する。家族の集合場所は事前に決めておく

  • 津波避難ビルの把握:「宮古市 津波避難ビル」で検索し、日常の行動範囲内にある津波避難ビルを把握しておく

  • 第2波・第3波への備え:津波は繰り返し押し寄せ、第1波が最大とは限りません。警報が解除されるまで高台にとどまりましょう


土砂災害リスク

宮古市には185箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。5,388メッシュのうち404メッシュ(7.5%)がこれらの区域に含まれています。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「岩手県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

宮古市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 宮古市からの距離 想定M
滝沢鵜飼西断層(北上残部) 23.6km M6.9
北上低地西縁断層帯 26.1km M7.2
雫石盆地西縁断層帯 40.5km M6.4

地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,351mm
1月平均気温 -0.8℃
8月平均気温 21.8℃
最深積雪 34cm
豪雪地帯区分 豪雪地帯

宮古市は豪雪地帯に指定されています。冬季は積雪による交通障害や建物への荷重に注意が必要です。除雪用具の準備や、屋根の雪下ろしの安全対策を確認しておきましょう。

土地利用

建物用地が11.1%、森林が73.8%、農地が10.2%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は10,781人、人口密度は3,512人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 92箇所
消防署 5箇所
学校 37校
福祉施設 230施設
警察署 8箇所

最寄りの避難施設は「宮古市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


宮古市の自然災害伝承碑

宮古市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が41基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
海嘯死者供養・三陸海嘯拾三回忌 1896年 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
三陸大海嘯横死精霊 1896年 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯紀念碑 1902年 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯記念碑 1908年 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
三陸海嘯記念碑 1915年 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯記念 1918年 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯記念碑 1928年 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯記念碑 1933年 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
大海嘯記念 1934年 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
大海嘯記念(津波石碑) 1934年 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
大海嘯記念(津波記念碑) 1934年 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
三陸大海嘯記念碑 1934年 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
チリ地震津波記念碑 1961年 チリ地震(1960年5月24日) 津波
三陸フェーン大火記念碑 1981年 三陸フェーン大火(1961年5月29日) その他
一本柳の跡 1989年 慶長三陸地震(1611年12月2日) 地震・津波
大津波記念碑 2012年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
大津浪記念塔 2012年 明治三陸地震(1896年6月15日)昭和三陸地震(1933年3月3日)東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
大津浪記念碑 2012年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
後の世に伝える 2012年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
東日本大震災大津波記念碑 2013年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
東日本大震災鎮魂慰霊之碑 2014年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
海嘯(つなみ)鎮魂の詩 2014年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
大津浪記念碑 2014年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
大津波記念碑 2016年 東日本大震災(2011年3月11日) 地震・津波
大津浪記念塔 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
1960年5月24日チリ地震津波記念碑 チリ地震(1960年5月24日) 津波
海嘯横死者之碑 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
田老海岸堤防(沿革の碑) 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
大海嘯紀念碑 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯横死者塚 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯横死者精霊塔 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯紀念碑 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
大津浪記念碑(津波石碑) 明治三陸地震(1896年6月15日)昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
昭和八年大津浪記念碑 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
海嘯供養 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
海嘯記念碑 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
津浪記念碑 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
海嘯記念碑 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
三陸海嘯横死者精霊 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波
昭和八年大津浪記念碑 昭和三陸地震(1933年3月3日) 地震・津波
海嘯紀念碑 明治三陸地震(1896年6月15日) 地震・津波

伝承内容

海嘯死者供養・三陸海嘯拾三回忌(1896年建立)

明治29年(1896)6月15日、午後7時32分ごろ発生した震度2程度の緩やかな地震から約30分後に大津波が襲来し、三陸沿岸で2万2千もの命が奪われた。旧田老村摂待地区の死者51名、近隣地区3名の海嘯死者供養碑と、宮城県・岩手県・青森県及び地元の下摂待地区の罹災戸数/死者数の記録を刻む十三回忌の碑(1908建立)が並んでいる。

  • 所在地: 岩手県宮古市田老字摂待
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.81259, 141.96145

三陸大海嘯横死精霊(1896年建立)

明治29年(1896)6月15日の明治三陸大津波の際、他所で死亡した8名の氏名・年齢・場所を記銘し供養している。宮古市藤原の若者中が観音堂に建立した。藤原は防潮林のため被害が少なく、床上浸水であった。

  • 所在地: 岩手県宮古市藤原三丁目(観音堂)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.63505, 141.96223

海嘯紀念碑(1902年建立)

明治29年(1896)6月15日は旧暦の端午の節句(5月5日)にあたり、家々では祝宴の最中に明治三陸地震が発生し、2回の大津波があった。高浜、金浜の2区と磯鶏区の石崎、飛鳥方、神林、白浜の4箇所で流失家屋121戸、死者96名の被害を伝える。磯鶏区は死者58人、流失家屋53戸、半壊10戸の被害であった。

  • 所在地: 岩手県宮古市磯鶏石崎
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.63368, 141.96276

海嘯記念碑(1908年建立)

明治29年(1896)6月15日の明治三陸地震では、津波は3回襲来し、2回目が最もひどいものだった。旧鍬ヶ崎町で死者128人、流失家屋277戸、船舶276艘を失う惨状となった。

  • 所在地: 岩手県宮古市蛸の浜町(心公院入口)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.65072, 141.96994

三陸海嘯記念碑(1915年建立)

明治29年(1896)6月15日に発生した明治三陸地震津波の記念碑で、背面に旧重茂村各地区の被害を刻銘する。村全体で流失家屋155戸、溺死者765名の大惨事であった。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第28地割(重茂・上加村)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.63554, 142.01191

海嘯記念(1918年建立)

女遊戸(おなつぺ)地区では、明治29年(1896)6月15日の明治三陸地震津波で戸数21戸のうち流失家屋19戸、溺死者63名をだすかつてないほどの惨状を極めた。

  • 所在地: 岩手県宮古市崎山第4地割(女遊戸地区)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.69179, 141.95885

海嘯記念碑(1928年建立)

明治29年(1896)6月15日に発生した明治三陸地震津波の三十三回忌にあたり、重茂千鶏地区で建立した記念碑である。流亡家屋17、死亡者数(解読不能)を記銘する。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第11地割(バス停:千鶏)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.53182, 142.03190

海嘯記念碑(1933年建立)

昭和8年(1933)3月3日午前2時30分に上下動の強い地震(昭和三陸地震)があり、3時に大津波が襲来した。「大地震の後には津浪が来る、地震があったら此処へ集れ」と教訓を伝える碑で、背面に旧崎山村で被害戸数101戸、負傷者1名の被害を記録。

  • 所在地: 岩手県宮古市崎鍬ヶ崎第8地割(大沢地区)
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.66103, 141.96656

大海嘯記念(1934年建立)

重茂川代地区の昭和三陸地震(昭和8年(1933)3月3日)の記念碑。「大地震の後には津浪が来る、地震があったら高い所に集まれ、津浪のくる前には海水がひける、遠くへ逃げては津浪に追付かる、近くの高い所を用意して置け、住宅は津浪浸水線より高い所へ」。2011年の東日本大震災の津波で流失したが、山田町側の高台に再建された。

  • 所在地: 岩手県下閉伊郡山田町大沢
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.50152, 142.00796

大海嘯記念(津波石碑)(1934年建立)

「大地震の後には津波が来る。遠くへ逃げるより高い所へ。」昭和8年(1933)3月3日、午前2時30分ごろ昭和三陸地震が発生し、続いて3時ごろ大津波が襲来した。宮古町の被害は幸い少なく、流失4戸、溺死者2名。

  • 所在地: 岩手県宮古市日立浜町(浄土ヶ浜屏風岩の下)
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.65263, 141.97833

大海嘯記念(津波記念碑)(1934年建立)

「大地震の後には津波が来る。ここで1時間我慢せ。高い所へにげろ。」昭和8年(1933)3月3日、午前2時30分ごろ昭和三陸地震が発生し、続いて大津波が襲来した。田老村の被害は、流失505戸、溺死者911名、負傷者122名。

  • 所在地: 岩手県宮古市田老字館が森155番地2
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.73608, 141.96567

三陸大海嘯記念碑(1934年建立)

昭和8年(1933)3月3日の昭和三陸地震津波の記念碑で、「大地震の後には津浪が来る、地震があったら高い処に逃ろ」との教訓ともに、旧磯鶏村の被害:40戸のうち流失7戸、倒壊33戸、死者2名、負傷者6名を伝える。

  • 所在地: 岩手県宮古市磯鶏石崎
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.63362, 141.96277

チリ地震津波記念碑(1961年建立)

昭和35年(1960)5月24日未明に前触れ無く襲来したチリ地震津波の記念碑で、「外国地震でも津波は来る。潮がめだってひいたら高い所へ」の教訓を刻む。高浜・金浜・津軽石・赤前が被災し、宮古市全体で、罹災世帯853戸、罹災者4,401名の被害。東日本大震災の津波で流失した後、当地に移転。

  • 所在地: 岩手県宮古市金浜第1地割(稲荷神社入口)
  • 災害: チリ地震(1960年5月24日)
  • 災害種別: 津波
  • 地図: 39.59752, 141.94242

三陸フェーン大火記念碑(1981年建立)

昭和36年(1961)5月29日、台風4号崩れの低気圧通過に伴い、風速20m以上の強風と気温29.6度を記録した。このフェーン現象による異常乾燥・強風で山火事が拡大し、宮古市では田代地区から津軽石地区まで延焼し、女遊戸(おなつぺ)地区は全戸焼失、野も山も焦土と化した。

  • 所在地: 岩手県宮古市崎山第6地割(女遊戸地区)
  • 災害: 三陸フェーン大火(1961年5月29日)
  • 災害種別: その他
  • 地図: 39.69071, 141.96021

一本柳の跡(1989年建立)

「江戸時代、宮古に大被害を与えたヨダ(津波)があり、山口川を逆流した波に乗ってここにあった柳の大木に舟が留まった」との言い伝えを刻む碑。慶長16年10月28日(1611年12月2日)の慶長三陸地震の大津波と言われている。

  • 所在地: 岩手県宮古市田の神一丁目
  • 災害: 慶長三陸地震(1611年12月2日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.64686, 141.94045

大津波記念碑(2012年建立)

平成23年(2011)3月11日東日本大震災の記念碑である。碑のある地点まで津波が襲来し、日出島地区は犠牲者10名、家屋損壊4棟、漁港にも甚大な被害があった。

  • 所在地: 岩手県宮古市崎山第16地割(日出島地区)
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.67278, 141.97864

大津浪記念塔(2012年建立)

後世への訓戒「大地震の後には津浪が来る、とにかく高い所へ逃げろ、住宅は津浪浸水線より高い所へ建てろ、命はてんでんこ」を刻む。背面に、平成23年(2011)3月11日午後2時46分、上下に動揺する強震があり、およそ30分後、想像を絶する大津波が襲来した、等の明治・昭和・平成の3度の大津波の被害を記し後世に伝える。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第1地割(平和公園)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)昭和三陸地震(1933年3月3日)東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.58633, 142.01706

大津浪記念碑(2012年建立)

平成23年(2011)3月11日の東日本大震災津波到達地点に立つ記念碑。後世への訓戒「大地震の後には津浪が来る、とにかく高い所へ逃げろ、住宅は津浪浸水線より高い所へ建てろ、命はてんでんこ」、背面に地震・津波の概況と、死者1名、被害36戸等の里地区の被害を記す。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第3地割(重茂・里)
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.57601, 142.02234

後の世に伝える(2012年建立)

平成23年(2011)3月11日の東日本大震災後に音部漁港に建立された碑。襲来した津波は高さ16m、死者3名、住宅19戸全て流失し、地区は海の藻屑と消える。命はてんでんこ、強い地震の後には津波が来る、自分一人でも高い所へ逃げろ、住宅は里地内に建てるな、を伝える。

  • 所在地: 岩手県宮古市音部第4地割(音部漁港)
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.59840, 142.02839

東日本大震災大津波記念碑(2013年建立)

「大地震の後には津波が来る、高所へ集れ、津波に追われたら何処でも高い所へ、遠くに逃げては津波に追い付かる、常に逃げ場を用意して置け、一度退避したら一時間は待つ、大津波の前は震雷光がある」という日常の心得を刻む。平成23年(2011)3月11日の東日本大震災の重茂千鶏地区での犠牲者は32名。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第11地割(バス停:千鶏)
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.53186, 142.03186

東日本大震災鎮魂慰霊之碑(2014年建立)

平成23年(2011)3月11日の東日本大震災で小堀内漁港は最大遡上高38mの津波を記録、小堀内地区は地区民6名と消防団員3名の犠牲者がでた。大津波はまた必ずやってくる、あの日を語り継ぐとの誓いが背面にある。

  • 所在地: 岩手県宮古市田老字向新田
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.78917, 141.98192

海嘯(つなみ)鎮魂の詩(2014年建立)

昭和三陸地震津波(1933)を経験し、「津波てんでんこ」の紙芝居で津波の教訓を伝承しつづけた田畑ヨシさんの詩碑。東日本大震災(2011)のあと、津波の悲しみと無念、人の優しさと思いを歌い上げる。田老地区は、死者181人(認定死亡者を含む)、被災住家801戸の被害であった。

  • 所在地: 岩手県宮古市田老字青砂里(三王園地)
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.73491, 141.98109

大津浪記念碑(2014年建立)

平成23年(2011)3月11日東日本大震災の記念碑。後世への訓戒「大地震の後には絶対津浪が来る。とにかく高い所へ早く逃げろ。自分の命は自分で守れ。命はてんでんこ」を刻む。重茂地区に最大40.1mの津波が襲来し、戸数91戸、死者50名、漁船800隻の被害があった。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第27地割(重茂・仲組)
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.63076, 142.01497

大津波記念碑(2016年建立)

東日本大震災(平成23年(2011)3月11日)の記念碑。添え碑に「とにかく高い所へ逃げろ、逃げたら戻るな」の教訓、金浜地区の死者28名、住家全壊129軒の被害を刻む。

  • 所在地: 岩手県宮古市金浜第1地割(稲荷神社入口)
  • 災害: 東日本大震災(2011年3月11日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.59752, 141.94245

大津浪記念塔

重茂川代地区の明治三陸地震津波(明治29年(1896)6月15日)の記念碑で、背面に午後8時半に津波襲来、53名の溺死者氏名が記銘されている。2011年の東日本大震災の津波で流失したが、山田町側の高台に再建された。

  • 所在地: 岩手県下閉伊郡山田町大沢
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.50155, 142.00793

1960年5月24日チリ地震津波記念碑

昭和35年(1960)5月24日早朝、突如大津波が襲った。前日南米チリで発生したマグニチュード9.5の地震による津波だった。「地震がなくとも潮汐が異常に退いたら津波が来るから早く高い所に避難せよ」の教訓を刻む。

  • 所在地: 岩手県宮古市日立浜町(浄土ヶ浜屏風岩の下)
  • 災害: チリ地震(1960年5月24日)
  • 災害種別: 津波
  • 地図: 39.65266, 141.97840

海嘯横死者之碑

明治29年(1896)6月15日に発生した明治三陸地震津波では岩手県で1万8千人もの命が奪われた。旧田老村の被害、死者1,900人余り、流失家屋400余りの記録を銘記し、姓名不詳の死者を埋葬して精霊を祭る。

  • 所在地: 岩手県宮古市田老字和野(清水端公葬地)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.74918, 141.98216

田老海岸堤防(沿革の碑)

旧田老村は慶長16年(1611)より昭和8年(1933)までに7回の津波被害を受け、特に慶長、明治、昭和の被害が凄惨を極めた。昭和8年(1933)3月3日の昭和三陸地震津波では、流失倒壊505戸・死者911人の被害に見舞われ、1934年より海岸堤防の建造に着手し、1958年に完成した。

  • 所在地: 岩手県宮古市田老字川向
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.73527, 141.97204

大海嘯紀念碑

宮古市田老・樫内地区の公葬地にある明治三陸地震津波(明治29年(1896)6月15日)の記念碑である。この津波により岩手県で1万8千人もの命が奪われた。樫内をふくむ旧田老村で、死者2,650人余り、流失家屋130戸(半壊不明)の被害が出た。

  • 所在地: 岩手県宮古市田老字西向山(樫内公葬地)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.70920, 141.97399

海嘯横死者塚

白浜地区の公葬地に立つ明治三陸地震津波(明治29年(1896)6月15日)横死者の供養碑である。横死者不名とあり、津波で流れ着いた死者を弔ったものと考えられる。

  • 所在地: 岩手県宮古市白浜(白浜公葬地)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.60993, 141.98562

海嘯横死者精霊塔

明治29年(1896)6月15日、午後7時32分ごろ発生した震度2程度の緩やかな地震(明治三陸地震)の後に大津波が襲来し、三陸沿岸で2万2千人、岩手県で1万8千人もの命が奪われた。白浜地区の横死者31名の名前を刻銘する。

  • 所在地: 岩手県宮古市白浜第1地割
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.60949, 141.98400

海嘯紀念碑

明治29年(1896)6月15日の明治三陸地震津波の記念碑。赤前で、死者20名(うち他村5人)、流失家屋23戸との被害記録がある。東日本大震災津波で倒伏したが、現在地に移転・復旧された。

  • 所在地: 岩手県宮古市赤前第10地割(バス停:赤前小学校前)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.58337, 141.95462

大津浪記念碑(津波石碑)

「高き住居は児孫の和楽、想へ惨禍の大津浪、此処より下に家を建てるな」重茂姉吉地区の生存者は明治三陸地震(1896)2人、昭和三陸地震(1933)4人、2度とも集落は全滅した。碑の教訓を守り、東日本大震災では家屋に被害はなかった。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂姉吉
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.53424, 142.04534

昭和八年大津浪記念碑

重茂千鶏地区の昭和三陸地震津波(昭和8年(1933)3月3日)の記念碑で、「強い地震は津浪の報らせ、その後の警戒一時間、想へ惨禍の三月三日」の教訓を記す。碑に記銘はないが、千鶏では死者10名、流失家屋2戸を記録している。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第11地割(バス停:千鶏)
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.53184, 142.03188

海嘯供養

明治29年(1896)6月15日、午後7時32分ごろ発生した震度2程度の緩やかな地震から約30分後に大津波が襲来し、三陸沿岸で2万2千もの命が奪われた。地区の死者と思われる10名の名を刻む。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第1地割(重茂・館)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.58135, 142.02117

海嘯記念碑

昭和8年(1933)3月3日に発生した昭和三陸地震津波の記念碑で、「強い地震は津浪の報らせ、その後の警戒一時間、忘るな惨禍の大津浪、荒巻区一同」の教訓を伝える。東日本大震災で流失し、廃校となった鵜磯小学校から当地へ移転した。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第26地割(重茂・鵜磯)
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.61580, 142.02025

津浪記念碑

昭和8年(1933)3月3日の昭和三陸地震津波の記念碑で、「強い地震は津浪の報らせ、その後の警戒一時間、想へ惨禍の大地震」の記銘。台座に「字里において流失住宅28、死者47人、傷者8人」と被害を伝える。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第3地割(重茂・里)
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.57589, 142.02239

海嘯記念碑

重茂里地区にある明治三陸地震津波(明治29年(1896)6月15日)の記念碑で、地区の家屋50戸全滅、死亡者250名の被害を伝える。東日本大震災の津波でも、この碑は浸水した。

  • 所在地: 岩手県宮古市重茂第3地割(重茂・里)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.57594, 142.02235

三陸海嘯横死者精霊

明治29年(1896)6月15日、午後7時32分ごろ発生した震度2程度の緩やかな地震(明治三陸地震)の後に大津波が襲来し、三陸沿岸で2万2千人、岩手県で1万8千人もの命が奪われた。

  • 所在地: 岩手県宮古市金浜第2地割(江山寺入口)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.59595, 141.94339

昭和八年大津浪記念碑

昭和8年(1933)3月3日に発生した昭和三陸地震津波の記念碑で、「強い地震は津浪のしらせ、その後の警戒一時間、想へ惨禍の三月三日」の教訓を刻む。

  • 所在地: 岩手県宮古市音部第6地割(音部大神宮入口)
  • 災害: 昭和三陸地震(1933年3月3日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.59652, 142.02375

海嘯紀念碑

明治29年(1896)6月15日、午後7時32分ごろ発生した震度2程度の緩やかな地震(明治三陸地震)の後に大津波が襲来し、三陸沿岸で2万2千人、岩手県で1万8千人もの命が奪われた。音部里地区の神社、音部大神宮入口の石碑群にある記念碑。

  • 所在地: 岩手県宮古市音部第6地割(音部大神宮入口)
  • 災害: 明治三陸地震(1896年6月15日)
  • 災害種別: 地震・津波
  • 地図: 39.59652, 142.02378

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

宮古市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、宮古市内の最大値で65.88%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

宮古市は洪水の危険がある?

宮古市の5,388メッシュのうち1,314メッシュ(24.4%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

宮古市に津波は来る?

宮古市の1,007メッシュ(18.7%)が津波浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は20.0mです。沿岸部にお住まいの方は、最寄りの高台や津波避難ビルを事前に確認しておきましょう。

宮古市の土砂災害警戒区域は?

宮古市には185箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、岩手県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

宮古市の避難場所はどこ?

宮古市には92箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「宮古市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:宮古市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が65.88%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:1,314メッシュ(24.4%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 津波:想定最大20.0m。沿岸部では高台への避難経路を複数確認

  • 土砂災害:185箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を

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データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。