長野県中川村の災害リスク
この記事では、中川村の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。中川村内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 中川村の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
中川村(長野県)の人口は約4,387人(2025年推計)。標高は平均607.2mで、最低463.9mから最高909.8mの範囲です。
2040年には現在の70%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
中川村の災害リスクについて よくある疑問
Q. 中川村は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
中川村の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が36.31%、市域の18.0%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が31箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「中川村は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。中川村の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 中川村に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
中川村で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大36.31%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は478.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
中川村のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は0.87倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
中川村では、956個の125mメッシュのうち172メッシュ(18.0%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は20.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 20.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 172 / 956 メッシュ(18.0%) |
| 最大浸水継続時間 | 168時間(約7日間) |
| 対象河川 | 坊ヶ沢川、大谷沢川、天竜川、手取沢川、日向沢川(5河川) |
想定最大浸水深が20.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「中川村 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
中川村には津波浸水想定区域のデータがありません。
土砂災害リスク
中川村には31箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。956メッシュのうち86メッシュ(9.0%)がこれらの区域に含まれています。
今日からできる土砂災害対策
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警戒区域の確認:「長野県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する
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前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる
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避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する
-
就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる
活断層
中川村の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 中川村からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 下伊那竜東断層帯 | 3.0km | M7.2 |
| 伊那谷断層帯主部 | 4.4km | M7.3 |
| 中央構造線赤石山地西縁断層帯 | 9.9km | M7.7 |
最寄りの活断層(下伊那竜東断層帯)との距離が3.0kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,693mm |
| 1月平均気温 | -0.3℃ |
| 8月平均気温 | 23.7℃ |
| 最深積雪 | 13cm |
土地利用
建物用地が8.5%、森林が41.8%、農地が48.4%を占めています。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 10箇所 |
| 学校 | 3校 |
| 福祉施設 | 15施設 |
| 警察署 | 2箇所 |
最寄りの避難施設は「中川村 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
中川村の自然災害伝承碑
中川村には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が7基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 災害移住記念碑 | 1963年 | 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日) | 洪水・土砂災害 |
| 復興記念碑 | 1963年 | 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日) | 洪水・土砂災害 |
| 心のふるさと四徳学校跡 | 1974年 | 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日) | 洪水・土砂災害 |
| 復興記念碑 | 1981年 | 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日) | 洪水・土砂災害 |
| 災害復旧記念 | 1987年 | 昭和58年台風10号(1983年9月28日) | 洪水 |
| ふるさと平鈴 | 1996年 | 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日) | 洪水・土砂災害 |
| 水害犠牲者供養塔 | — | 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日) | 土砂災害 |
伝承内容
災害移住記念碑(1963年建立)
昭和36年(1961)6月下旬、梅雨前線は伊那谷におびただしい雨を降らせ、数日間で520mm余りに達した。この影響で四徳地区では6月27日に土石流が発生し、84戸のうち61戸が被災、7名が犠牲となった。この災害で四徳地区の住民は集団移住を余儀なくされた。
- 所在地: 長野県上伊那郡中川村四徳
- 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.64988, 138.00559
復興記念碑(1963年建立)
昭和36年(1961)6月下旬、梅雨前線は伊那谷におびただしい雨を降らせ、数日間で520mm余りの大雨を降らせた。この為、27日夕方に三沢上流で土砂崩れが相次ぎ、28日未明には天竜川護岸も決壊した。正徳5年(1715)の「未(ひつじ)の満水」以来の豪雨災害であったが、小和田地区では犠牲者は出なかった。
- 所在地: 長野県上伊那郡中川村片桐5357
- 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.63834, 137.93124
心のふるさと四徳学校跡(1974年建立)
昭和36年(1961)6月下旬、梅雨前線は伊那谷におびただしい雨を降らせ、数日間で520mm余りに達した。この影響で四徳地区では6月27日に土石流が発生し、84戸のうち61戸が被災、7名が犠牲となった。地区住民は集団移住し、当碑は廃校となった四徳学校跡地に建立されている。
- 所在地: 長野県上伊那郡中川村四徳
- 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.64791, 138.00490
復興記念碑(1981年建立)
昭和36年(1961)6月27日、梅雨前線は台風6号の影響も加わり豪雨となり、飯田測候所で翌朝6時までに325mmの降雨量を記録した。大小河川の氾濫、山崩れにより、中川村では、死者18名、家屋の全壊・流失97戸、半壊53戸等の被害が発生し、四徳部落の全戸移住をはじめ156世帯が村外移住を余儀なくされた。当碑の横には三六災害五十年記念碑が建立されている。
- 所在地: 長野県上伊那郡中川村片桐4725
- 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.63293, 137.93559
災害復旧記念(1987年建立)
昭和58年(1983)9月28日、台風10号による集中豪雨により、天竜川は飯沼地籍で堤防が600mにわたって決壊した。収穫間近の水田8ヘクタールが流出、また小和田で6ヘクタール、渡場でも1ヘクタールが流出し、埋没・冠水などの被害も多く出た。
- 所在地: 長野県上伊那郡中川村大草飯沼
- 災害: 昭和58年台風10号(1983年9月28日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 35.65756, 137.94838
ふるさと平鈴(1996年建立)
昭和36年(1961)6月下旬、梅雨前線は伊那谷におびただしい雨を降らせ、数日間で520mm余りに達した。この影響で四徳地区では6月27日に土石流が発生し、84戸のうち61戸が被災、7名が犠牲となった。この碑には、豪雨により一瞬にして部落は壊滅し再起不能となり全戸移住を余儀なくされたことが刻まれている。
- 所在地: 長野県上伊那郡中川村四徳
- 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.66329, 138.00997
水害犠牲者供養塔
昭和36年(1961)6月27日、今までにない集中豪雨によって桑原地区は壊滅的な被害を受けた。特に四徳川の下流域と尾ノ(斧)久保での被害が大きく、尾ノ(斧)久保では、救助作業中に突如地すべりが発生して家屋を倒壊し、6名が亡くなった。
- 所在地: 長野県上伊那郡中川村大草桑原
- 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日)
- 災害種別: 土砂災害
- 地図: 35.61137, 137.98185
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
中川村で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、中川村内の最大値で36.31%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
中川村は洪水の危険がある?
中川村の956メッシュのうち172メッシュ(18.0%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は20.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
中川村の土砂災害警戒区域は?
中川村には31箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、長野県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。
中川村の避難場所はどこ?
中川村には10箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「中川村 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:中川村の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が36.31%。家具の固定と耐震性の確認を
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洪水:172メッシュ(18.0%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。中川村内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。