長野県大鹿村の災害リスク

この記事では、大鹿村の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。大鹿村内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

大鹿村(長野県)の人口は約878人(2025年推計)。標高は平均872.7mで、最低659.3mから最高1278.4mの範囲です。

2040年には現在の50%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。


大鹿村の災害リスクについて よくある疑問

Q. 大鹿村は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

大鹿村の主な災害リスクは、土砂災害警戒区域が74箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「大鹿村は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。大鹿村の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 大鹿村に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

大鹿村には全国地震動予測地図の対象データがありません。


洪水リスク

大鹿村には洪水浸水想定区域のデータがありません。ただし、局地的な集中豪雨による内水氾濫の可能性はあるため、低地にお住まいの場合は注意が必要です。


津波リスク

大鹿村には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

大鹿村には74箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。488メッシュのうち297メッシュ(60.9%)がこれらの区域に含まれています。

市域の大部分が土砂災害警戒区域にかかっています。山際や谷の出口付近にお住まいの方は、自宅が警戒区域に含まれるかどうか、都道府県の土砂災害警戒区域マップで確認してください。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「長野県 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

大鹿村の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 大鹿村からの距離 想定M
中央構造線赤石山地西縁断層帯 0.5km M7.7
下伊那竜東断層帯 5.8km M7.2
畑薙山断層 15.3km M6.7

最寄りの活断層(中央構造線赤石山地西縁断層帯)との距離が0.5kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,696mm
1月平均気温 -1.7℃
8月平均気温 22.3℃
最深積雪 23cm

土地利用

建物用地が3.1%、森林が75.7%、農地が19.6%を占めています。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 10箇所
学校 2校
福祉施設 7施設
警察署 1箇所

最寄りの避難施設は「大鹿村 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


大鹿村の自然災害伝承碑

大鹿村には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が4基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
災害復興記念碑 1964年 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日) 土砂災害
復興記念碑 1965年 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月下旬) 土砂災害
殉難之碑 1965年 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月29日) 洪水・土砂災害
自我作古(われみずから、いにしえをさくす) 1967年 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月29日) 土砂災害

伝承内容

災害復興記念碑(1964年建立)

昭和36年(1961)6月下旬、台風の接近と梅雨前線の停滞による激しい雨が伊那谷を襲い、各地で河川の氾濫や土石流が発生した。6月27日には鹿塩川上流にあった北川集落を土石流が襲い、民家39戸と鹿塩小学校北川分校が土砂に埋まった。昭和38年(1963)に北川集落は廃村となった。

  • 所在地: 長野県下伊那郡大鹿村大字鹿塩4101-3
  • 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月27日)
  • 災害種別: 土砂災害
  • 地図: 35.66371, 138.06398

復興記念碑(1965年建立)

昭和36年(1961)6月下旬、伊那谷を襲った集中豪雨で大鹿村では降雨量523mmを記録し、各所で土石流や崩壊が発生した。この影響で村内では、北川集落の土石流被害(27日)や大西山の大崩壊(28日)などで、死者55名ほか大きな被害を負った。

  • 所在地: 長野県下伊那郡大鹿村大字大河原354-1
  • 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月下旬)
  • 災害種別: 土砂災害
  • 地図: 35.57789, 138.03382

殉難之碑(1965年建立)

昭和36年(1961)6月下旬、伊那谷を襲った集中豪雨で大鹿村では降雨量523mmを記録し、各所で土石流や崩壊が発生した。6月29日午前9時10分、大西山で大崩落が発生し、大量の土砂が集落を襲い、42名の人命と40戸の住宅が埋没、30ヘクタールの田畑ががれきの山となった。また、この災害で大鹿村全体の被害は死者55名、流失全壊家屋135戸にも及んだ。

  • 所在地: 長野県下伊那郡大鹿村大字大河原4340
  • 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月29日)
  • 災害種別: 洪水・土砂災害
  • 地図: 35.56074, 138.03487

自我作古(われみずから、いにしえをさくす)(1967年建立)

昭和36年(1961)6月29日午前9時10分頃、大音響と共に大西山が崩壊し、一瞬のうちに集落が瓦礫の河原と化し、警戒中の旧建設省職員を含む42名の尊い生命が失われた。碑名は、日夏耿之介氏の書によるもので「私たちは自ら昔を回想し、古い事例にとらわれず、独創によって新しい住みよい地域社会を開くことが必要である」という決意である。

  • 所在地: 長野県下伊那郡大鹿村大字大河原835
  • 災害: 昭和36年梅雨前線豪雨(三六災害)(1961年6月29日)
  • 災害種別: 土砂災害
  • 地図: 35.56049, 138.03996

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

大鹿村の土砂災害警戒区域は?

大鹿村には74箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、長野県の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

大鹿村の避難場所はどこ?

大鹿村には10箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「大鹿村 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:大鹿村の防災で押さえておきたいこと

  • 土砂災害:74箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。大鹿村内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。