東京都青梅市の災害リスク

この記事では、青梅市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。青梅市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 青梅市の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

青梅市(東京都)の人口は約129,476人(2025年推計)。標高は平均199.7mで、最低104.9mから最高911.7mの範囲です。


青梅市の災害リスクについて よくある疑問

Q. 青梅市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?

青梅市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が31.52%、市域の68.9%が洪水浸水想定区域、土砂災害警戒区域が92箇所です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。

Q. 「青梅市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?

「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。青梅市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。

Q. 青梅市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?

自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。

  • 洪水浸水想定区域と想定浸水深
  • 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
  • 土砂災害(特別)警戒区域
  • 活断層からの距離

防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。


地震リスク

青梅市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大31.52%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は605.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

青梅市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は0.73倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。

30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

青梅市では、2,728個の125mメッシュのうち1,879メッシュ(68.9%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は20.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 20.0m
浸水想定メッシュ数 1,879 / 2,728 メッシュ(68.9%)
最大浸水継続時間 72時間(約3日間)
対象河川 入間川流域、多摩川、大栗川、残堀川、浅川、霞川(6河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は20.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

浸水継続時間が最大72時間(約3日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「青梅市 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

青梅市には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

青梅市には92箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。2,728メッシュのうち193メッシュ(7.1%)がこれらの区域に含まれています。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「東京都 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

青梅市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 青梅市からの距離 想定M
扇山断層 16.8km M7.0
立川断層帯 17.2km M6.8
越生断層 18.8km M6.7

最寄りの活断層(扇山断層)から16.8kmの位置にあります。この断層が活動した場合、青梅市でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,619mm
1月平均気温 2.7℃
8月平均気温 25.3℃
最深積雪 10cm

土地利用

建物用地が42.6%、森林が43.9%、農地が7.1%を占めています。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は105,591人、人口密度は6,114人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 74箇所
消防署 3箇所
学校 40校
福祉施設 211施設
警察署 23箇所

最寄りの避難施設は「青梅市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


青梅市の自然災害伝承碑

青梅市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が3基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。

碑名 建立年 災害名 災害種別
降雹記念塔(こうひょうきねんとう) 1928年 降雹(1927年5月15日) その他
水窪排水 記念碑 1929年 明治43年の大水害(1910年8月) 洪水(1928年8月) 洪水
滝本の洪水防石 寛保2年の大洪水(1742年) 安政6年の洪水(1859年) 洪水

伝承内容

降雹記念塔(こうひょうきねんとう)(1928年建立)

昭和2年(1927)5月15日、雷雨の中、直径1.5~2cmの雹が約30分に亘り激しく降り続いた。屋根から転がり落ちて軒下に積もった雹は、45~60cmにも及び、桑や茶、小麦などの農作物はほぼ全滅するほどであった。雹による被害は、河辺駅より東の新町、小作駅の間が甚大であった。この碑は、平成元年(1989)に現在の場所に移設された。

  • 所在地: 東京都青梅市新町2-28(新町御嶽神社)
  • 災害: 降雹(1927年5月15日)
  • 災害種別: その他
  • 地図: 35.79004, 139.29903

水窪排水 記念碑(1929年建立)

当地は四方を小高い地形に囲まれており、古くから長雨による浸水に度々悩まされ、その被害は甚大なものであった。明治43年(1910)8月の大水害では、畑が約10万平方メートル、家屋十数戸が浸水し、市中心部の浸水深は3mに達した。その後、昭和3年(1928)8月にも洪水があった。当碑は、もとの設置場所から二度移設されている。

  • 所在地: 東京都青梅市今井三丁目(水窪公園)
  • 災害: 明治43年の大水害(1910年8月) 洪水(1928年8月)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 35.79965, 139.30978

滝本の洪水防石

寛保2年8月1日(1742年8月30日)と、118年後の安政6年7月25日(1859年8月23日)に、この場所から滝本川氾濫に伴う洪水が押し寄せ、周辺に甚大な被害をもたらした。御嶽村名主は、安政の大洪水の直後、付近の住民の安全と繁栄を願って、6個の大石を川から引き上げて2度の洪水が侵入した道筋に並べ、洪水防石を作った(現在は3個の大石が残存)。

  • 所在地: 東京都青梅市御岳2-467
  • 災害: 寛保2年の大洪水(1742年) 安政6年の洪水(1859年)
  • 災害種別: 洪水
  • 地図: 35.79669, 139.16293

出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)


よくある質問

青梅市で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、青梅市内の最大値で31.52%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

青梅市は洪水の危険がある?

青梅市の2,728メッシュのうち1,879メッシュ(68.9%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は20.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

青梅市の土砂災害警戒区域は?

青梅市には92箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、東京都の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

青梅市の避難場所はどこ?

青梅市には74箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「青梅市 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:青梅市の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が31.52%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:1,879メッシュ(68.9%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

  • 土砂災害:92箇所の警戒区域。大雨時は早めの避難を

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。青梅市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。