山梨県韮崎市の災害リスク
この記事では、韮崎市の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。韮崎市内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 韮崎市の地震発生確率と地盤の特徴
- 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
- 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
- 避難施設・防災インフラの情報
- 今日からできる災害別の具体的な備え
韮崎市(山梨県)の人口は約27,503人(2025年推計)。標高は平均431.7mで、最低315.2mから最高986.9mの範囲です。
2040年には現在の70%程度まで人口が減少すると推計されており、災害時の共助体制の維持が課題となる地域です。
韮崎市の災害リスクについて よくある疑問
Q. 韮崎市は災害に強い街ですか? 弱い街ですか?
韮崎市の主な災害リスクは、30年以内の震度6弱以上の発生確率が47.28%、市域の46.1%が洪水浸水想定区域です。「強い・弱い」は一言で判断できるものではなく、住まう場所の標高・地盤・河川からの距離によって大きく変わります。本記事では6種類のハザードを数値で個別に解説しています。
Q. 「韮崎市は危ない」「やばい」という声を見かけました。実際のところはどうですか?
「危ない」「やばい」「怖い」といった言葉は主観的な評価で、根拠となるデータが伴っていない場合もあります。韮崎市の災害リスクを客観的に把握するには、全国地震動予測地図・洪水浸水想定区域図・津波浸水想定など政府が公開している一次データを参照するのが確実です。本記事ではこれらの公開データから、ハザードごとの具体的な数値と想定される被害の目安をまとめています。
Q. 韮崎市に住む前、引っ越す前に確認しておくべきことは?
自宅や検討中の物件が次の区域に含まれるかを、自治体のハザードマップで確認することを推奨します。
- 洪水浸水想定区域と想定浸水深
- 津波浸水想定区域(沿岸部の場合)
- 土砂災害(特別)警戒区域
- 活断層からの距離
防災DBの住所検索では、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを一括で数値化できます。
地震リスク
韮崎市で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大47.28%です(2024年版全国地震動予測地図)。
震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。
表層地盤の平均S波速度(AVS30)は370.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。
韮崎市のAVS30は300m/s以上で、比較的硬質な地盤のエリアです。地盤増幅率は1.08倍と比較的低く抑えられていますが、地震確率自体が高い場合は対策が必要です。
30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。
今日からできる地震対策
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家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先
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寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える
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枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く
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食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける
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感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する
洪水リスク
韮崎市では、2,220個の125mメッシュのうち1,023メッシュ(46.1%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 想定最大浸水深 | 10.0m |
| 浸水想定メッシュ数 | 1,023 / 2,220 メッシュ(46.1%) |
| 最大浸水継続時間 | 168時間(約7日間) |
| 対象河川 | 八幡沢川、六反川、割羽沢川、古川、堅沢川、塩川、大門沢川、富士川、寺沢川、小武川、御勅使川、戸沢川、権現沢川、甘利沢川、白沢川、釜無川、須玉川、高川南沢川、鰻沢川、黒沢川(20河川) |
想定最大浸水深が10.0mと、2階部分まで浸水が想定されるエリアがあります。自宅が浸水想定区域に含まれるかどうか、自治体のハザードマップで確認してください。1階に寝室がある場合は、大雨警報の発表時に2階以上へ移動する準備をしておくと安心です。
浸水継続時間が最大168時間(約7日間)と長期に及ぶ想定です。孤立に備えて、飲料水(1人1日3リットル)と食料を最低3日分、できれば1週間分備蓄しておくことをおすすめします。
今日からできる洪水対策
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ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「韮崎市 ハザードマップ」で検索
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「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する
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避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を
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備蓄品の準備:飲料水・食料(7日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する
津波リスク
韮崎市には津波浸水想定区域のデータがありません。
土砂災害リスク
韮崎市には土砂災害警戒区域の指定がありません。
活断層
韮崎市の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。
| 断層名 | 韮崎市からの距離 | 想定M |
|---|---|---|
| 糸魚川-静岡構造線断層帯(全体が同時に活動) | 4.6km | M7.5 |
| 糸魚川-静岡構造線断層帯(中北部と中南部と南部が同時に活動) | 4.6km | M7.4 |
| 糸魚川-静岡構造線断層帯(中南部と南部が同時に活動) | 4.6km | M7.3 |
最寄りの活断層(糸魚川-静岡構造線断層帯(全体が同時に活動))との距離が4.6kmと非常に近く、この断層が活動した場合は直下型地震となる可能性があります。直下型地震は緊急地震速報が間に合わないことがあるため、事前の備え(家具固定、耐震補強)が特に重要です。
地域の特徴
気候
| 項目 | データ |
|---|---|
| 年間降水量 | 1,228mm |
| 1月平均気温 | 1.4℃ |
| 8月平均気温 | 25.0℃ |
| 最深積雪 | 14cm |
土地利用
建物用地が23.7%、森林が22.1%、農地が50.5%を占めています。
避難施設・防災インフラ
| 項目 | 数 |
|---|---|
| 避難施設 | 76箇所 |
| 消防署 | 2箇所 |
| 学校 | 15校 |
| 福祉施設 | 89施設 |
| 警察署 | 8箇所 |
最寄りの避難施設は「韮崎市 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。
韮崎市の自然災害伝承碑
韮崎市には、過去の災害を後世に伝える自然災害伝承碑が5基登録されています(国土地理院)。碑が記録する災害は、これから起こりうる災害への備えを考える上で重要な歴史資料です。
| 碑名 | 建立年 | 災害名 | 災害種別 |
|---|---|---|---|
| 記念碑 | 1919年 | 洪水・土砂災害(1906年7月16日) | 洪水・土砂災害 |
| 水難供養塔 | 1961年 | 昭和34年台風7号(1959年8月14日) | 洪水・土砂災害 |
| 治水護郷 | 1961年 | 昭和34年台風7号(1959年8月14日) | 洪水・土砂災害 |
| 復興之碑 | 1963年 | 昭和34年台風7号(1959年8月14日) | 洪水 |
| 昭和34年災害被災60周年祈念碑 | 2019年 | 昭和34年台風7号(1959年8月14日) 伊勢湾台風(1959年9月26日) | 洪水・土砂災害 |
伝承内容
記念碑(1919年建立)
明治39年(1906)7月15日から16日にかけ、梅雨前線の影響で大雨となり、旧穂坂村で洪水氾濫が発生した。三之蔵沢流域の山地では崩壊が発生し、土砂は塩川まで溢れ流れた。以来、降雨がある毎に土砂が流出し、その被害は遠く旧韮崎町、旧下條村まで及んだため、治水工事が行われた。
- 所在地: 山梨県韮崎市穂坂町三之蔵4890
- 災害: 洪水・土砂災害(1906年7月16日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.74095, 138.47381
水難供養塔(1961年建立)
昭和34年(1959)8月14日の台風7号により、釜無川の堤防が決壊、祖母石地区は土砂と流木による濁流に襲われ、家の1階をすっぽり水に埋めた。濁流はそのまま一ツ谷地区に流れ込んだ。碑には亡くなった16名の御名前が刻まれている。
- 所在地: 山梨県韮崎市一ツ谷2036
- 災害: 昭和34年台風7号(1959年8月14日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.72161, 138.43158
治水護郷(1961年建立)
祖母石・一ツ谷地区では明治以降、水禍を被るも人命に及ぶまでは至らなかったが、昭和34年(1959)8月14日、台風7号が襲い、約2時間で一望の美田や家屋も跡かた無く全半壊し、約60ヘクタール、19名の命が奪われた。
- 所在地: 山梨県韮崎市上祖母石1111-3付近
- 災害: 昭和34年台風7号(1959年8月14日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.73542, 138.41754
復興之碑(1963年建立)
昭和34年(1959)8月14日、台風7号の影響により釜無川の堤防が決壊。穴山地区では穴山橋、三軒屋部落全戸、耕地が流される大災害を受けた。約16ヘクタールの美田は、前年水害を受けた復興田と共に、たちまち砂礫の河原となった。人々は山に逃げて辛うじて難を逃れた。
- 所在地: 山梨県韮崎市穴山町7798-1
- 災害: 昭和34年台風7号(1959年8月14日)
- 災害種別: 洪水
- 地図: 35.75914, 138.40629
昭和34年災害被災60周年祈念碑(2019年建立)
昭和34年(1959)8月14日、台風7号による猛烈な豪雨で釜無川が氾濫、未曽有の大洪水となった。さらに9月26日、伊勢湾台風が襲来し、記録的な暴風雨に見舞われ家屋被害が多く発生した。2つの台風による韮崎市の死者行方不明者は21名。碑には「歴史に学び自分の命は自分で守る」と刻まれている。
- 所在地: 山梨県韮崎市水神1-3-1
- 災害: 昭和34年台風7号(1959年8月14日) 伊勢湾台風(1959年9月26日)
- 災害種別: 洪水・土砂災害
- 地図: 35.70843, 138.44663
出典: 国土地理院「自然災害伝承碑」(CC BY 4.0)
よくある質問
韮崎市で大地震が起きる確率は?
今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、韮崎市内の最大値で47.28%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。
韮崎市は洪水の危険がある?
韮崎市の2,220メッシュのうち1,023メッシュ(46.1%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は10.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。
韮崎市の避難場所はどこ?
韮崎市には76箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「韮崎市 避難場所」で検索して確認できます。
まとめ:韮崎市の防災で押さえておきたいこと
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地震:30年以内に震度6弱以上の確率が47.28%。家具の固定と耐震性の確認を
-
洪水:1,023メッシュ(46.1%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。韮崎市内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。
データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。