東京都渋谷区の災害リスク

この記事では、渋谷区の地震・洪水・津波・土砂災害のリスクを、政府の公開データをもとにまとめています。防災DBでは、住所を入力するだけで6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。渋谷区内の詳しい住所単位のリスクを知りたい方は、ぜひご活用ください。

この記事でわかること

  • 渋谷区の地震発生確率と地盤の特徴
  • 洪水浸水想定区域の範囲と想定浸水深
  • 土砂災害警戒区域の数と過去の災害記録
  • 周辺の活断層の位置と想定マグニチュード
  • 避難施設・防災インフラの情報
  • 今日からできる災害別の具体的な備え

渋谷区(東京都)の人口は約247,231人(2025年推計)。標高は平均30.1mで、最低9.8mから最高44.6mの範囲です。


地震リスク

地震リスクのイメージ

渋谷区で今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は最大62.14%です(2024年版全国地震動予測地図)。

震度6弱は、立っていることが困難になり、固定していない家具の多くが倒れる揺れです。

表層地盤の平均S波速度(AVS30)は252.0m/sです。AVS30は地盤の硬さを示す指標で、数値が小さいほど地震の揺れが増幅されやすくなります。

渋谷区のAVS30は200〜300m/sの範囲で、やや軟弱な地盤を含むエリアです。地盤増幅率は1.49倍です。家具の固定や、重い物を高い場所に置かないといった基本的な地震対策を確認しておきましょう。

30年確率が26%以上と非常に高い値です。これは「30年間に震度6弱以上の揺れを経験する可能性が約4分の1以上」という意味です。耐震診断をまだ受けていない場合は、自治体の耐震診断補助制度の利用を検討してください。

今日からできる地震対策

  • 家具の転倒防止:突っ張り棒やL字金具で固定する。特に寝室の背の高い家具は最優先

  • 寝室の安全確認:本棚やタンスの近くで寝ない。倒れても体に当たらない配置に変える

  • 枕元の備え:スリッパ(ガラス破片対策)と懐中電灯を枕元に置く

  • 食器棚:ガラス飛散防止フィルムを貼る。扉が開かないよう留め具を取り付ける

  • 感震ブレーカー:地震後の通電火災を防ぐため、分電盤に設置を検討する


洪水リスク

洪水リスクのイメージ

渋谷区では、880個の125mメッシュのうち667メッシュ(75.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。

項目 データ
想定最大浸水深 5.0m
浸水想定メッシュ数 667 / 880 メッシュ(75.8%)
最大浸水継続時間 24時間(約1日間)
対象河川 呑川、神田川(2河川)

市域の半分以上が浸水想定区域にあり、想定最大浸水深は5.0m2階建て家屋の屋根を超える水位です。自宅がこの範囲に含まれる場合、自宅内での垂直避難(2階へ上がる)では不十分な可能性があります。最寄りの高台や浸水想定区域外の避難場所を事前に確認し、大雨時には早めの水平避難を計画しておきましょう。

今日からできる洪水対策

  • ハザードマップの確認:自治体のハザードマップで自宅の想定浸水深を確認する。「渋谷区 ハザードマップ」で検索

  • 「川の防災情報」アプリ:国土交通省の公式アプリをスマホにインストールし、水位アラートを設定する

  • 避難の目安:水深が30cmを超えると車が動かなくなり、50cmを超えると大人でも歩行が困難になります。早めの避難判断を

  • 備蓄品の準備:飲料水・食料(3日分)、携帯トイレ、モバイルバッテリー、常備薬を2階以上に保管する


津波リスク

津波リスクのイメージ

渋谷区には津波浸水想定区域のデータがありません。


土砂災害リスク

土砂災害リスクのイメージ

渋谷区には34箇所の土砂災害警戒区域が指定されています(国土数値情報・土砂災害警戒区域データ)。880メッシュのうち0メッシュ(0%)がこれらの区域に含まれています。

今日からできる土砂災害対策

  • 警戒区域の確認:「東京都 土砂災害警戒区域マップ」で検索し、自宅が警戒区域に含まれるか確認する

  • 前兆現象を知る:がけ崩れの前兆は「小石がパラパラ落ちる」「がけに割れ目が見える」「がけから水が湧き出す」。1つでも気づいたらすぐに離れる

  • 避難のタイミング:土砂災害警戒情報が発表されたら、暗くなる前に避難する

  • 就寝時の備え:崖に面した部屋で寝ない。2階の崖と反対側の部屋で就寝することで、万一の場合でも生存率が上がる


活断層

渋谷区の周辺には以下の活断層が確認されています(地震調査研究推進本部)。

断層名 渋谷区からの距離 想定M
立川断層帯 19.5km M6.8
深谷断層・綾瀬川断層(全体が同時に活動) 29.5km M7.5
深谷断層・綾瀬川断層(鴻巣-伊奈区間と伊奈-川口区間が同時に活動) 29.5km M7.0

最寄りの活断層(立川断層帯)から19.5kmの位置にあります。この断層が活動した場合、渋谷区でも強い揺れが想定されます。


地域の特徴

気候

項目 データ
年間降水量 1,577mm
1月平均気温 5.5℃
8月平均気温 27.2℃
最深積雪 3cm

土地利用

建物用地が82.1%、森林が7.6%、農地が0.0%を占めています。

密集市街地

渋谷区には3地区(44.5km²)の密集市街地があります。建物12,024棟のうち木造が12,113棟です。密集市街地では火災の延焼リスクが高いため、消火器の設置場所を確認し、感震ブレーカーの設置を検討しましょう。

人口集中地区(DID)

人口集中地区の人口は243,883人、人口密度は16,141人/km²です。


避難施設・防災インフラ

項目
避難施設 40箇所
消防署 6箇所
学校 131校
福祉施設 282施設
警察署 30箇所

最寄りの避難施設は「渋谷区 避難場所」で検索して確認できます。日頃から自宅・職場から最寄りの避難場所への経路を確認しておきましょう。


よくある質問

渋谷区で大地震が起きる確率は?

今後30年以内に震度6弱以上の揺れが発生する確率は、渋谷区内の最大値で62.14%です(2024年版全国地震動予測地図、防災科学技術研究所)。

渋谷区は洪水の危険がある?

渋谷区の880メッシュのうち667メッシュ(75.8%)が洪水浸水想定区域に含まれています。想定最大浸水深は5.0mです。お住まいの地域が浸水想定区域に含まれるかは、自治体のハザードマップで確認できます。

渋谷区の土砂災害警戒区域は?

渋谷区には34箇所の土砂災害警戒区域が指定されています。お住まいの場所が警戒区域かどうかは、東京都の土砂災害警戒区域マップで確認できます。

渋谷区の避難場所はどこ?

渋谷区には40箇所の避難施設があります。最寄りの避難場所は「渋谷区 避難場所」で検索して確認できます。


まとめ:渋谷区の防災で押さえておきたいこと

  • 地震:30年以内に震度6弱以上の確率が62.14%。家具の固定と耐震性の確認を

  • 洪水:667メッシュ(75.8%)が浸水想定区域。ハザードマップで自宅の浸水深を確認

防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6つの災害リスクを無料で一括評価できます。渋谷区内の詳しい住所単位のリスクを確認してみてください。


データ出典: 全国地震動予測地図(防災科学技術研究所)、国土数値情報(国土交通省)、国勢調査(総務省)、土砂災害履歴(国土数値情報)。各データの詳細はデータソース一覧をご覧ください。

写真提供:(一財)消防防災科学センター「災害写真データベース」(※本記事の写真は渋谷区で撮影されたものではありません)