犬山市のハザードマップは、市の公式ハザードマップページから、木曽川の外水、郷瀬川・新郷瀬川と新川流域の外水、北部・南部の内水、土砂災害、入鹿池、地震を選びます。2026年3月31日指定の雨水出水浸水想定区域図は、最大浸水深と浸水継続時間の2枚を併せて確認します。
内水の図だけで河川の洪水まで分かるわけではありません。 また、避難施設の一覧には、木曽川が氾濫する可能性がある場合には開設しない施設があります。住所の位置、災害の種類、施設ごとの条件を順に確かめてください。
犬山市の公式ハザードマップを災害・地区・規模で選ぶ
| 確認する災害 | 公式ページで選ぶ資料 | 読む条件・限界 |
|---|---|---|
| 木曽川の河川洪水 | 外水ハザードマップ(木曽川L2) | 想定最大規模の洪水。深さの色と家屋倒壊等氾濫想定区域を別々に読む |
| 郷瀬川・新郷瀬川、新川流域の洪水 | 対応する外水ハザードマップ(L2) | 川・流域で雨量条件が異なる。木曽川の図と同じ凡例だと考えない |
| 雨水による内水 | 北部・南部それぞれの100年確率、1000年確率の内水図 | 住所の地区と雨の規模を両方合わせる。河川の破堤・越水の図とは別 |
| 雨水出水の最大深さ・継続時間 | 雨水出水浸水想定区域図の2枚 | 2026年3月31日指定、1時間147mm。指定対象は赤枠の公共下水道計画区域内 |
| 土砂災害 | 西部・東部の土砂災害ハザードマップ | 警戒区域と特別警戒区域を区別。住所と避難経路が斜面・谷に近いかも確認 |
| ため池の決壊 | 入鹿池の図、防災重点農業用ため池の一覧の池別図 | 池名・地区と図の想定条件を確認。入鹿池の図を他のため池へ当てはめない |
| 地震・液状化 | 南海トラフ地震ハザードマップ | 原図が採用するモデルを確認。別ページの最大想定と混同しない |
表の地図は市のハザードマップページから開けます。ページの更新日や地図の作成年月は、元の想定を計算した時点と同じとは限りません。
自宅だけでなく、職場・学校・家族の滞在先と避難経路も確認します。地区の境界付近では隣の図も開き、道路が川沿い、低い場所、斜面の下を通るかを見ます。
外水は木曽川と他の流域の図を分けて読む
木曽川の外水ハザードマップは、木曽川流域で2日間527mmの想定最大規模の降雨による浸水を示します。堤防の決壊などによる河川の洪水を想定した図で、雨水の排水が追いつかない内水とは別です。
郷瀬川・新郷瀬川、新川流域の外水図では、郷瀬川流域が24時間790mm、新川が24時間751mmなど、対象となる川で条件が分かれます。五条川の下流は736mm、上流・大山川は815mm、青木川は805mm、支川は836mmという条件も記載されています。
木曽川の2日間527mmと他流域の24時間降雨は、単位を揃えず数値の大小だけで危険を比較しないでください。 これらは地図の計算条件で、これからの雨の予報でも、同じ雨量なら必ず図と同じ被害になるという保証でもありません。
国・県の原資料への入口は市の防災ページにあります。県の現行指定は洪水浸水想定区域図一覧でも、郷瀬川流域と新川流域を探せます。市のリンク名にある「浸水予想図」という名称だけで、現在の指定区分や更新時点を判断しないでください。
深さの色と家屋倒壊等の区域は別の情報
木曽川の図は「0.5m未満」「0.5m以上3m未満」「3m以上5m未満」「5m以上10m未満」「10m以上20m未満」「20m以上」の6区分です。一方、郷瀬川・新郷瀬川、新川流域の図は「0.5m未満」「0.5m以上1m未満」「1m以上2m未満」「2m以上5m未満」の4区分です。同じ色に見えても、開いている図の凡例で読みます。
家屋倒壊等氾濫想定区域は、氾濫流や河岸侵食による家屋の倒壊・流失のおそれを示す別の表示です。深さが浅く見えることを理由に上階で安全と判断せず、早期に立ち退く必要がある区域かを確認します。想定区域外でも浸水する場合があるため、白地も安全保証にはなりません。
内水は100年確率と想定最大を比較する
犬山市は北部・南部について、100年確率と1000年確率の内水ハザードマップを掲載しています。北部の100年確率図は、1時間98.6mmの降雨を計算条件とし、図の導入では約100mmと説明しています。南部の1000年確率図は1時間147mmの想定最大規模です。
「100年に1回程度」は、その後100年間起こらないという意味ではありません。住所が北部か南部かを合わせて、まず同じ地区の図で降雨条件を読み分けます。別の地区の色を自宅の条件として使わないでください。
内水図は、排水先の川が満水で川へ排水できない状態を条件としています。これは河川の破堤・越水による洪水を組み合わせた結果とは異なります。川の洪水図も別に開きます。
内水図には、2017年7月・8月の豪雨時に報告された浸水箇所も載っています。床上・床下浸水やアンダーパスの記録と、シミュレーションの深さの色は別の情報です。過去の実績を将来の被害確定と考えたり、報告がない場所を安全と考えたりしないでください。
2026年指定の雨水出水図は深さと時間を併せて見る
最大浸水深の図と浸水継続時間の図は、2026年3月31日指定、1時間147mmの想定最大規模を条件としています。
水防法の雨水出水浸水想定区域として指定される対象は、赤枠で示す指定時点の犬山市公共下水道計画区域内です。 黒い点線の都市計画区域と赤い線を同じ境界として読み替えないでください。
排水先の河川水位は想定される最高水位、堤防高に設定されていますが、河川の破堤・越水による洪水や条件を超える雨は考慮されていません。区域外や白地でも浸水が起こり、実際の深さや時間が異なる場合があります。
最大浸水深は「0.1m以上0.3m未満」「0.3m以上0.5m未満」「0.5m以上1m未満」「1m以上3m未満」「3m以上5m未満」の5区分です。継続時間は深さ0.5m以上の浸水が続く時間で、「12時間未満」「12時間以上24時間未満」「24時間以上72時間未満」「72時間以上」の4区分です。
継続時間図の白地は、計算上0.5m以上にならない場所という意味で、浸水そのものがないことや早く乾くことを保証しません。上階で水を避けられても、食事・水・電気・トイレなどの生活が続けられるかは別に考えます。
土砂災害とため池は住所に関係する別図を開く
西部の土砂災害図は黄色の警戒区域と赤色の特別警戒区域を区別し、急傾斜地の崩壊・土石流の表示も分けています。東部の住所は公式ページの東部版を開きます。図の表示範囲外でも土砂災害が起こる可能性があり、自宅だけでなく避難経路の谷や斜面も確認します。
入鹿池のハザードマップは、満水時に堤体が決壊し全量約1,500万m³が流出する場合の想定です。浸水区域内および隣接河川は決壊していない前提で、実際の池の水位や気象により範囲・深さが異なる場合があります。図があることは、現在決壊が迫っているという情報ではありません。
その他のため池は池別一覧で番号・名前・地区を合わせ、対応する原図を開きます。一覧の指定時点、ハザードマップの時点、耐震診断・対策工事の欄は別の情報です。「対策済」だけであらゆる条件の被害がなくなるとは判断しません。
避難施設は災害ごとの部位と開設条件を確かめる
市内避難所・避難場所の現行一覧は、指定緊急避難場所を最初に逃れる場所、指定避難所を自宅で生活できない場合に一定期間生活する場所として分けています。
学校施設では、洪水・内水氾濫と土砂災害は体育館、地震と大規模火災はグラウンドが避難する場所です。以下は現行一覧にある犬山地区の例です。
| 施設名 | 洪水・内水氾濫/土砂災害 | 地震/大規模火災 | 指定避難所と開設条件 |
|---|---|---|---|
| 犬山西小学校 | 体育館。洪水・内水には木曽川の条件あり | グラウンド | 指定避難所。木曽川が氾濫する可能性がある場合は開設しない |
| 犬山中学校 | 体育館。洪水・内水には木曽川の条件あり | グラウンド | 指定避難所。木曽川が氾濫する可能性がある場合は開設しない |
| 内田老人憩の家 | 対象。洪水・内水には木曽川の条件あり | 対象としての記載なし | 指定避難所。木曽川が氾濫する可能性がある場合は開設しない |
| 村田機械株式会社体育館 | 対象 | 対象としての記載なし | 指定避難所。現在の開設を別に確認する |
| 村田機械株式会社運動場 | 対象としての記載なし | 対象 | 指定避難所としての記載なし |
「洪水・内水氾濫に対応」とあるだけで、木曽川の洪水時にも開設すると判断しないでください。 木曽川の条件は現行一覧の注記で確かめます。同じ会社の体育館と運動場も、対応する災害と滞在用の指定が異なります。
施設が一覧にあることは、現在の開設、空き、受け入れを保証するものではありません。すべての施設を一斉に開設するわけでもありません。市は不足時に別施設を段階的に開設すると説明しています。地図で候補を決めたうえで、市の避難情報と開設案内を確認します。
地震は原図のモデルと個別建物の備えを分ける
南海トラフ地震の原図は、県の2011~2013年の被害予測調査の「過去地震最大モデル」を採用し、250mの区画で震度と液状化を示しています。宝永・安政東海・安政南海・昭和東南海・昭和南海の5地震を重ね合わせたモデルです。
一方、市の被害予測ページには、5地震参考モデルと最大想定モデルが別々に掲載されています。原図の過去地震最大モデルを、あらゆる可能性を考慮した最大想定モデルと呼び替えないでください。 地域の被害想定と個々の住宅の耐震性も別です。
液状化図は「極めて高い」「高い」「低い」「極めて低い」に加え、「計算対象層なし」「計算対象外」を表示しています。白地や対象外を、建物や敷地の被害がないという診断として使わないでください。
家族の避難と現在情報を準備する
市の家族防災会議の案内を参考に、役割分担、連絡方法、集合場所を決めます。今回の災害に対応する施設か、木曽川の条件がないか、通る道が低い場所・川沿い・斜面沿いでないかを平時に確認します。必要な薬、家族ごとの持ち物、移動に時間がかかる人の準備も具体化します。
防災ハンドブックは、自宅の状況によっては留まることも避難行動としています。ただし、地図の深さ・家屋倒壊等の区域・土砂災害の条件を確認せず、上階だから大丈夫とは判断しません。安全な親戚・知人宅などへの移動も含め、危険になる前の行動を決めます。
現在の警報・川の水位・避難情報は市の防災ページから、気象庁、国・県の河川情報、犬山市あんしんメールなどの入口を確認します。古い紙面の気象名称に頼らず、2026年5月29日からの新しい情報は気象庁の公式説明でも確かめます。川や冠水箇所へ直接見に行かないでください。
地図の選び方、避難先、木曽川の条件、現在の開設については、防災交通課防災担当:0568-44-0346が公式窓口です。住所、資料名、施設名、どの災害を確認しているかを伝えます。ため池の調査は整備課、管理は土木管理課、避難は防災交通課と担当が分かれているため、池の番号・名前・地区と疑問を伝えて問い合わせます。