刈谷市のハザードマップは、市の公式マップ案内から、水害、高潮、地震、ため池の資料を選びます。水害は2026年4月版、地震は2026年7月版が掲載されています。雨水出水の浸水深と継続時間は、独立した原図も確認してください。

水害マップの表面は、洪水と内水の最大浸水深を重ね合わせた図です。両方が必ず同時に起こるという図ではありません。 裏面と原図で原因を分け、避難施設は災害別の対応と使用する場所を確かめます。

刈谷市の公式資料を用途で選ぶ

確認すること 開く公式資料 読む条件・限界
住所に関係する水害の全体像 2026年4月版水害マップ表面 洪水・内水の最大浸水深の重ね合わせ。原因と同時発生を分ける
河川洪水と雨水出水の違い 水害マップ裏面、雨水出水の原図 河川別の雨量は24時間・48時間、内水は1時間147mm
内水の深さと継続時間 2026年3月31日指定の雨水出水浸水想定区域図2枚 下水道施設等の条件は2019年度末。時間は0.5m以上の浸水が続く時間
高潮 2023年1月版高潮マップ 想定最大規模の台風、堤防等の決壊を条件とする。現在の台風予報とは別
地震・液状化・津波 2026年7月版地震マップの表裏 震度・液状化、標高、津波の基準水位を分ける。個別建物の診断ではない
土砂災害・ため池 土砂災害の区域表示、ため池別の原図 斜面や池との位置関係、堤体の別を確認する

水害ページ、高潮ページ、地震ページから資料を開けます。学校区の拡大版も、住所を詳しく読むための資料です。学校区名を、避難先を自動的に割り当てる情報とは考えないでください。

「かりマップ」では、水害情報マップに洪水・雨水出水・土砂災害、高潮浸水マップに高潮、地震防災マップに津波の情報があります。見たい災害に合わせて表示する情報を選びます。位置検索だけで全種類を確認したとはせず、表示中の図の名称・凡例・条件を読みます。

自宅だけでなく、職場、学校、家族の滞在先と避難経路も確認します。図の更新年月、区域の指定日、計算に使う設備・モデルの時点は別です。

洪水と内水は重ね合わせ図から原因別の図へ進む

水害マップ表面は、国・県の洪水浸水想定区域図と市の内水浸水想定区域図を重ね、大きい方の最大浸水深を示しています。表面で住所の位置を探したら、裏面の原因別の図を開きます。

重ね合わせた色だけでは、どの川の洪水か、雨水の排水不良か、両方が同時に発生するかは判断できません。 河川の洪水と内水は別々の条件で計算された結果です。原図の対象区域外でも浸水し、実際の深さが異なる場合があります。

河川ごとの雨量と時間を確認する

洪水図の計算条件は、矢作川が48時間683mm、境川流域が24時間760mm、逢妻川流域が24時間765mm、猿渡川流域が24時間822mm、前川流域が24時間836mmです。境川には茶屋川など、逢妻川には恩田川など、猿渡川には下り松川など、前川には江添川を含む説明があります。

48時間の683mmと24時間の760mmは、数値の大小だけで危険を比べないでください。これらは想定最大規模の洪水の計算条件で、今後の降雨予報や、その雨量に達するまで避難を待つ目安ではありません。

表面と洪水図の深さは「0.3m未満」「0.3m以上0.5m未満」「0.5m以上1m未満」「1m以上3m未満」「3m以上5m未満」「5m以上10m未満」の6区分です。開いている図の凡例で読み、他自治体や別図の色をそのまま当てはめないでください。

家屋倒壊等の区域は深さと別に確認する

水害マップは、家屋倒壊等氾濫想定区域として氾濫流と河岸侵食の表示を分けています。これらの区域では、深さが浅く見えても上階に留まれば安全という判断には使いません。建物の最上階を超える浸水が予想される場所も、早期に立ち退く必要があるかを平時に確認します。

避難経路では、アンダーパスなど冠水しやすい場所、川沿い、斜面に近い道路を確認します。市の指定避難所案内は、万一に備えた道順を2通り以上決めるよう勧めています。図の白地を、浸水しない場所や必ず通れる道とは判断しないでください。

雨水出水の原図は指定日と設備条件の時点を分ける

雨水出水の浸水深原図と浸水継続時間原図は、2026年3月31日指定、1時間147mmの想定最大規模の降雨を条件とします。2000年9月11日の東海豪雨を引き延ばした降雨です。

区域の指定は2026年ですが、計算で考慮する下水道施設等の整備状況は2019年度末時点です。 最近指定された図であることと、すべての設備条件が現在の状況であることを同じ意味にしないでください。

条件を超える降雨、津波、高潮、外水氾濫(二級河川の破堤・越水)などは考慮されていません。洪水・高潮・津波の図も別に開きます。色がない場所でも浸水し、実際の深さ・時間が計算と異なる場合があります。

浸水深の原図は「0.3m未満」「0.3m以上0.5m未満」「0.5m以上1m未満」「1m以上3m未満」「3m以上5m未満」の5区分です。水害マップ全体の6区分とは凡例が異なります。

継続時間は深さ0.5m以上が続く時間で、「6時間未満」「6時間以上12時間未満」「12時間以上24時間未満」「24時間以上48時間未満」「48時間以上」の5区分です。白地を浸水そのものがない場所と判断したり、区分の終わりに道路が乾き通行できると考えたりしないでください。上階で水を避けられても、水・食事・トイレ・電気・薬などの生活が続けられるかは別に確認します。

高潮は台風の条件と実際の避難情報を分ける

高潮マップの原図は、県が2021年6月に指定・公表した区域に対応した2023年1月版です。潮位偏差が最大となる経路、中心気圧910hPaの室戸台風級、移動速度73km/hの伊勢湾台風級、堤防がすべて決壊する場合を想定しています。

図の深さは0.5mを境にした4区分で、0~0.5m、0.5~3m、3~5m、5~10mと表示されています。洪水・内水の細かい区切りと同じとは考えず、その図の凡例で確認します。台風の経路や来襲時の潮位によって、区域外でも浸水し、深さが異なる場合があります。

海岸から離れていることだけで対象外と判断せず、住所と経路を確認します。洪水図と高潮図は計算条件が異なるため、一方だけで水害の確認を終えないでください。

高潮警報等発表時の避難指示等発令区域には、地区ごとの対象と開設する指定避難所が掲載されています。ただし、市は災害状況等によって発令区域を変更する場合があると説明しています。掲載区域と施設の案内は平時の確認に使い、実際の発令・開設情報を改めて確認します。

地震は2012年の断層モデルと50mの予測を読む

地震マップ表面の震度予測は、2012年8月29日に内閣府が公表した断層モデルのうち、刈谷市の震度が最も大きくなるケースを市が独自に計算したものです。50mメッシュで震度を色分けしています。液状化による建物への影響度も、同じ断層モデルケースと50mメッシュを使っています。

2026年7月版という資料の時点を、2026年の新しい断層モデルが採用されたという意味に読み替えないでください。個々の建物の耐震性や敷地の安全性を診断した図でもありません。液状化の影響が小さい色だから被害がないと考えず、地盤や住宅の備えを別に確認します。

土砂災害の区域表示は、警戒区域と特別警戒区域を分けています。斜面の位置は地震だけでなく大雨時の経路確認にも使い、色のない場所を無条件に安全とは考えないでください。

津波の基準水位と標高は別の値

地震マップ裏面には、標高・指定避難所等と津波災害警戒区域の別図があります。津波の基準水位は、津波浸水想定の浸水深に、建物等に衝突したときの水位上昇である「せき上げ」を加えた値です。

施設の標高と津波の基準水位を、同じ種類の高さとして単純に引き算し、建物の安全階を決めないでください。 50mの標高表示と10mメッシュの基準水位、建物の使用部位や耐震性は別の確認事項です。

原図は、幅30m未満の河川・水路はモデル化の制約により色分けされていないものの、浸水する可能性があると説明しています。水路が白地だから水が来ない、とは判断しません。津波災害警戒区域、深さ、適切な避難の高さと施設の条件を合わせて確認します。

避難施設は災害別の指定と使用する場所を確認する

災害時の指定避難所と、市のオープンデータにある2026年4月1日基準の指定緊急避難場所・避難所一覧を併せて確認します。危険から緊急に逃れる指定と、避難生活を送る用途を同じ意味にまとめないでください。

施設名 洪水・高潮・津波に関する条件 地震と避難所用途 使用する場所の確認
刈谷東高等学校 洪水・高潮・津波時は利用できない 地震の指定あり、指定一般避難所 水害・津波時の避難候補にしない
刈谷南中学校 災害別指定一覧に記載あり 地震の指定あり、指定一般避難所 災害に合う部位と実際の開設を確認する
亀城小学校 災害別指定一覧に記載あり 地震の指定あり、指定一般避難所 水害時は多目的室が避難場所と記載
衣浦小学校 災害別指定一覧に記載あり 地震の指定あり、指定一般避難所 災害に合う部位と実際の開設を確認する
小垣江小学校 災害別指定一覧に記載あり 地震の指定あり、指定一般避難所 災害に合う部位と実際の開設を確認する

刈谷東高等学校は、市の指定避難所ページ、2026年基準の一覧、現行地図で水害・津波の制限を確認できます。亀城小学校も、学校に指定があることだけで体育館やすべての教室を使えると判断しません。市の水害マップは水害時の避難場所を多目的室と説明しています。

一覧に掲載された施設でも、実際の開設は災害の規模に応じ、安全性を確認できた場合です。地震時の用途を洪水時へそのまま転用せず、部位・階・入口・経路・現在の受け入れを確認します。施設の標高が高いことだけでも、周囲の道路や建物の安全は保証されません。

ため池と家族の備えを確認する

ため池の公式一覧では、池名と地区を合わせて個別図を開きます。同じ池でも西堤・南堤、東堤・西堤など別の図があるため、名前だけで一枚にまとめないでください。ため池の決壊を想定する図と、河川の洪水図は別です。図の存在を、現在決壊が迫っている情報とも考えません。

家族で、普段いる場所、災害に対応する候補、2通り以上の経路、移動に時間がかかる人の準備を決めます。水・食料・薬・電源・トイレなどは、深さだけでなく浸水継続時間も踏まえて準備します。揺れた直後の行動と、台風・大雨で事前に移動する行動は分けて話し合ってください。

市のメール配信、公式LINE、ポータルアプリ「あいかり」、防災ラジオなど複数の手段で現在情報を取得できるようにします。古い紙面の警報名だけに頼らず、2026年5月29日からの新しい情報は気象庁の公式説明でも確認します。

地図の条件や施設利用が不明な場合は、危機管理課:0566-62-1190に住所、資料名、施設名、災害の種類と不明な部位・階を伝えます。ため池の図は農政課:0566-62-1015が案内窓口です。川や冠水した場所へ、直接確かめに行かないでください。