伊豆東部火山群の噴火リスク

伊豆東部火山群

伊豆東部火山群は静岡に位置する溶岩流、火砕丘、溶岩ドームで、標高580mです。有史以降1回の噴火が記録されています(気象庁、1989年時点)。最大の噴火はVEI4(大規模噴火)で、1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。直近の噴火は1989年で、最後の噴火から37年が経過しています。

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この記事でわかること

  • 伊豆東部火山群の基本情報(位置・標高・タイプ)
  • 伊豆東部火山群の噴火履歴と規模(VEI)
  • 伊豆東部火山群の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
  • 伊豆東部火山群の過去の火山災害と被害
  • 伊豆東部火山群の噴火で影響を受ける市区町村
  • 噴火への備え・防災対策

伊豆東部火山群の基本情報

項目 内容
火山名 伊豆東部火山群
所在地 静岡
標高 580m(大室山山頂)
火山の型式 溶岩流、火砕丘、溶岩ドーム
主な岩石 玄武岩、玄武岩質安山岩、安山岩、流紋岩
有史以降の噴火回数 1回(気象庁、1989年時点)
最大VEI 4(大規模噴火)
直近の噴火 1989年
活動度 B(活発)

静岡県伊東市にある火山。富士箱根伊豆国立公園・伊豆半島ジオパーク内に位置します。国指定天然記念物に指定されています。

伊豆東部火山群の噴火の特徴

伊豆東部火山群は溶岩流、火砕丘、溶岩ドームに分類されます。

この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。

  • マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
  • 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。

過去の噴火では、溶岩流、火砕サージ→降下火砕物→火砕流→溶岩流→泥流、降下火砕物→溶岩流・降下火砕物→降下火砕物・泥流→溶岩流・溶岩ドーム→降下火砕物、降下火砕物、溶岩ドーム、(漂着軽石・スコリア)などの噴出物が確認されています。

伊豆東部火山群の噴火履歴

気象庁の記録によると、伊豆東部火山群では有史以降1回の噴火が確認されています(1989年〜1989年)。

また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に5回の噴火イベントが記録されています。

記録上の最大噴火はカワゴ平噴火で、VEI4(大規模噴火)、噴火マグニチュード5.1、噴出量約1.04km³と評価されています。これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。

伊豆東部火山群の主な噴火イベント

年代 噴火名 噴火様式 VEI
1989年 1989年伊東沖海底噴火 マグマ水蒸気噴火 1

※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計5回の噴火が確認されています。

伊豆東部火山群の噴火規模(VEI)

VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。

伊豆東部火山群の過去最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。

VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)

伊豆東部火山群の過去の火山災害

伊豆東部火山群に関連する災害は1件記録されています。

伊豆東部火山群の噴火で影響を受ける市区町村

伊豆東部火山群の半径50km以内には約135万人が居住しています
(火山防災対象30市町村)。

伊豆東部火山群周辺の火山防災対象市区町村(近い順)

市区町村 火山からの距離
静岡県伊東市 3.7km
静岡県東伊豆町 10.4km
静岡県伊豆市 15.5km
静岡県河津町 18.4km
静岡県伊豆の国市 18.7km
静岡県熱海市 21.1km
静岡県函南町 25.2km
静岡県下田市 26.8km
静岡県西伊豆町 26.8km
静岡県清水町 28.0km

伊豆東部火山群周辺の避難施設

伊豆東部火山群の半径30km以内には511箇所の避難施設があります。

噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。

噴火への備え

火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。

事前の備え

  • ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
  • 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
  • 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
  • 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく

噴火警戒レベル

レベル 名称 対象範囲 住民の行動
5 避難 居住地域 危険な居住地域から避難
4 高齢者等避難 居住地域 避難準備・高齢者等は避難
3 入山規制 火口周辺・居住地域近く 登山禁止・状況に応じ避難準備
2 火口周辺規制 火口周辺 火口周辺への立入規制
1 活火山であることに留意 火口内 状況に応じて火口付近への立入規制

伊豆東部火山群に関するよくある質問

伊豆東部火山群は噴火する可能性がありますか?

伊豆東部火山群は活火山であり、直近では1989年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。

伊豆東部火山群で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?

記録上の最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模に相当します。

伊豆東部火山群が噴火したら影響を受ける地域は?

半径50km以内に約135万人が居住しており、火山防災対象として30つの市町村が指定されています。

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まとめ

  • 伊豆東部火山群では気象庁の記録で1回の噴火が確認されており、直近の噴火は1989年です
  • 過去最大の噴火規模はVEI4(大規模噴火)です
  • 半径50km以内に約135万人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
  • お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます

データ出典

  • 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
  • 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
  • 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
  • 防災科学技術研究所 災害事例データベース
  • Wikidata(CC0)

本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。

最終更新: 2026年04月