白山の噴火リスク

白山は石川/岐阜に位置する成層火山で、標高2,702mです。有史以降5回の噴火が記録されています(気象庁、1659年時点)。最大の噴火はVEI4(大規模噴火)で、1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。直近の噴火は1659年で、最後の噴火から367年が経過しています。
防災DBでは、住所を入力するだけで地震・洪水・津波など6種類の災害リスクを無料で一括評価できます。白山周辺にお住まいの方は、ぜひご活用ください。
この記事でわかること
- 白山の基本情報(位置・標高・タイプ)
- 白山の噴火履歴と規模(VEI)
- 白山の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
- 白山の過去の火山災害と被害
- 白山の噴火で影響を受ける市区町村
- 噴火への備え・防災対策
白山の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火山名 | 白山 |
| 所在地 | 石川/岐阜 |
| 標高 | 2,702m(御前峰) |
| 火山の型式 | 成層火山 |
| 主な岩石 | 安山岩、デイサイト |
| 有史以降の噴火回数 | 5回(気象庁、1659年時点) |
| 最大VEI | 4(大規模噴火) |
| 直近の噴火 | 1659年 |
| 活動度 | B(活発) |
石川県・岐阜県の山。白山連峰に属します。白山国立公園・白山手取川ジオパーク内に位置します。
白山の噴火の特徴
白山は成層火山に分類されます。
この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。
- マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
- 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。
- 山体崩壊: 火山体の一部が大規模に崩壊する現象で、岩屑なだれや土石流を引き起こします。
過去の噴火では、岩屑なだれ、降下火砕物、降下火砕物→降下火砕物・溶岩流・溶岩ドーム→降下火砕物、泥流、火砕流、溶岩ドームなどの噴出物が確認されています。
白山の噴火履歴
気象庁の記録によると、白山では有史以降5回の噴火が確認されています(1042年〜1659年)。
また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に20回の噴火イベントが記録されています。
記録上の最大噴火はHm-10・白水滝溶岩類・剣ケ峰溶岩類噴火で、VEI4(大規模噴火)、噴火マグニチュード4.9、噴出量約0.35km³と評価されています。これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模です。
白山の主な噴火イベント
| 年代 | 噴火名 | 噴火様式 | VEI |
|---|---|---|---|
| 1239年 | 1239年噴火 | マグマ噴火 | 3 |
| 1659年 | 1659年噴火 | マグマ噴火? | - |
| 1640年 | 1640年噴火 | ? | - |
| 1579年 | 1579年噴火 | ? | - |
| 1554年 | 1554-56年噴火 | マグマ噴火 | - |
| 1547年 | 1547年噴火 | ? | - |
| 1042年 | 1042年噴火 | 水蒸気噴火、(泥流発生) | - |
※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計20回の噴火が確認されています。
白山の噴火規模(VEI)
VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。
白山の過去最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、火口周辺に火砕流や溶岩流が到達し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。
VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)
白山の過去の火山災害
白山に関連する災害は2件記録されています。
白山の噴火で影響を受ける市区町村
白山の半径50km以内には約119万3千人が居住しています
(火山防災対象18市町村)。
白山周辺の火山防災対象市区町村(近い順)
| 市区町村 | 火山からの距離 |
|---|---|
| 岐阜県白川村 | 12.1km |
| 石川県白山市 | 16.2km |
| 福井県勝山市 | 23.8km |
| 石川県小松市 | 30.0km |
| 福井県大野市 | 30.7km |
| 富山県南砺市 | 35.7km |
| 石川県加賀市 | 36.9km |
| 石川県能美市 | 37.3km |
| 福井県永平寺町 | 38.4km |
| 岐阜県郡上市 | 39.1km |
白山周辺の避難施設
白山の半径30km以内には209箇所の避難施設があります。
噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。
噴火への備え
火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。
事前の備え
- ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
- 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
- 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
- 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく
噴火警戒レベル
| レベル | 名称 | 対象範囲 | 住民の行動 |
|---|---|---|---|
| 5 | 避難 | 居住地域 | 危険な居住地域から避難 |
| 4 | 高齢者等避難 | 居住地域 | 避難準備・高齢者等は避難 |
| 3 | 入山規制 | 火口周辺・居住地域近く | 登山禁止・状況に応じ避難準備 |
| 2 | 火口周辺規制 | 火口周辺 | 火口周辺への立入規制 |
| 1 | 活火山であることに留意 | 火口内 | 状況に応じて火口付近への立入規制 |
白山に関するよくある質問
白山は噴火する可能性がありますか?
白山は活火山であり、直近では1659年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。
白山で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?
記録上の最大噴火はVEI4(大規模噴火)です。
これは1914年の桜島大正噴火(VEI4)と同程度の規模に相当します。
白山が噴火したら影響を受ける地域は?
半径50km以内に約119万3千人が居住しており、火山防災対象として18つの市町村が指定されています。
住所を入力するだけで災害リスクを診断
防災DBでは、地震・洪水・津波・土砂災害・高潮・液状化の6種類の災害リスクを住所を入力するだけで無料診断できます。白山周辺の災害リスクを詳しく知りたい方は、ぜひお試しください。
まとめ
- 白山では気象庁の記録で5回の噴火が確認されており、直近の噴火は1659年です
- 過去最大の噴火規模はVEI4(大規模噴火)です
- 半径50km以内に約119万3千人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
- 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
- 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
- 防災科学技術研究所 災害事例データベース
- Wikidata(CC0)
本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月