薩摩硫黄島の噴火リスク

薩摩硫黄島は鹿児島に位置するカルデラ、成層火山、溶岩ドームで、標高704mです。有史以降13回の噴火が記録されています(気象庁、2024年時点)。最大の噴火はVEI7(超巨大噴火)で、約9万年前の阿蘇カルデラ噴火(VEI7)と同程度の規模です。直近の噴火は2024年で、最後の噴火から2年が経過しています。
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この記事でわかること
- 薩摩硫黄島の基本情報(位置・標高・タイプ)
- 薩摩硫黄島の噴火履歴と規模(VEI)
- 薩摩硫黄島の噴火の特徴(噴火様式・堆積物)
- 薩摩硫黄島の過去の火山災害と被害
- 薩摩硫黄島の噴火で影響を受ける市区町村
- 噴火への備え・防災対策
薩摩硫黄島の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 火山名 | 薩摩硫黄島 |
| 所在地 | 鹿児島 |
| 標高 | 704m(硫黄岳山頂) |
| 火山の型式 | カルデラ、成層火山、溶岩ドーム |
| 主な岩石 | 安山岩、デイサイト、流紋岩 |
| 有史以降の噴火回数 | 13回(気象庁、2024年時点) |
| 最大VEI | 7(超巨大噴火) |
| 直近の噴火 | 2024年 |
| 活動度 | A(非常に活発) |
鹿児島県硫黄島にある山。鬼界カルデラに属します。
薩摩硫黄島の噴火の特徴
薩摩硫黄島はカルデラ、成層火山、溶岩ドームに分類されます。
この火山で記録されている噴火様式は以下の通りです。
- マグマ噴火: マグマが直接噴出する噴火で、溶岩流や火砕流、降下火砕物(火山灰・軽石)を伴います。
- 水蒸気噴火: マグマの熱で地下水が急激に気化して起きる噴火で、マグマそのものは噴出しません。2014年の御嶽山噴火がこのタイプです。
過去の噴火では、溶岩流、溶岩流など、海上浮遊軽石、降下火砕物、火砕物、火砕サージ→降下火砕物などの噴出物が確認されています。
薩摩硫黄島の噴火履歴
気象庁の記録によると、薩摩硫黄島では有史以降13回の噴火が確認されています(1934年〜2024年)。
また、産総研の調査では先史時代を含め過去1万年間に16回の噴火イベントが記録されています。
記録上の最大噴火は鬼界アカホヤ噴火で、VEI7(超巨大噴火)、噴火マグニチュード6.8、噴出量約170.0km³と評価されています。これは約9万年前の阿蘇カルデラ噴火(VEI7)と同程度の規模です。
薩摩硫黄島の主な噴火イベント
| 年代 | 噴火名 | 噴火様式 | VEI |
|---|---|---|---|
| 1934年 | 1934-35年噴火 | マグマ水蒸気噴火→マグマ噴火 | 4 |
| 1998年 | 1998-2004年噴火 | 水蒸気噴火? | - |
※ 上記は主な噴火のみ。過去1万年間で計16回の噴火が確認されています。
薩摩硫黄島の噴火規模(VEI)
VEI(Volcanic Explosivity Index:火山爆発指数)は噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。VEIが1大きくなると噴出物の量は約10倍になります。
薩摩硫黄島の過去最大噴火はVEI7(超巨大噴火)です。
この規模の噴火が再び起きた場合、広範囲に火山灰が降り注ぎ、航空機の運航停止や農作物への被害、交通インフラの麻痺が想定されます。
なお、約7,300年前にはVEI6の鬼界カルデラ噴火が発生しており、南九州の縄文文化を壊滅させたとされています。
VEIの目安: VEI1=小規模(御嶽山2014年)、VEI3=やや大規模(三宅島2000年)、VEI5=非常に大規模(富士山宝永噴火1707年)、VEI7=超巨大(阿蘇カルデラ約9万年前)
薩摩硫黄島の過去の火山災害
薩摩硫黄島に関連する災害は1件記録されています。
| 年 | 災害名 | 死者 | 負傷者 |
|---|---|---|---|
| 1934 | 硫黄島の海中噴火 | 詳細不明 | 詳細不明 |
薩摩硫黄島の噴火で影響を受ける市区町村
薩摩硫黄島の半径50km以内には約338人が居住しています
(火山防災対象1市町村)。
薩摩硫黄島周辺の火山防災対象市区町村(近い順)
| 市区町村 | 火山からの距離 |
|---|---|
| 鹿児島県三島村 | 16.4km |
薩摩硫黄島周辺の避難施設
薩摩硫黄島の半径30km以内には6箇所の避難施設があります。
噴火時の避難経路や避難場所は、お住まいの自治体のハザードマップで事前に確認しておきましょう。
噴火への備え
火山噴火に備えて、以下の対策を確認しましょう。
事前の備え
- ハザードマップの確認: お住まいの自治体が公開している火山ハザードマップで、溶岩流・火砕流・降灰の到達範囲を確認する
- 避難経路の確認: 噴火時の避難経路と避難場所を家族で共有する
- 防災グッズの準備: ゴーグル・防塵マスク・ヘルメットなど、火山灰対策用品を準備する
- 噴火警戒レベルの理解: 気象庁の噴火警戒レベル(1〜5)の意味と、レベルごとの行動を把握しておく
噴火警戒レベル
| レベル | 名称 | 対象範囲 | 住民の行動 |
|---|---|---|---|
| 5 | 避難 | 居住地域 | 危険な居住地域から避難 |
| 4 | 高齢者等避難 | 居住地域 | 避難準備・高齢者等は避難 |
| 3 | 入山規制 | 火口周辺・居住地域近く | 登山禁止・状況に応じ避難準備 |
| 2 | 火口周辺規制 | 火口周辺 | 火口周辺への立入規制 |
| 1 | 活火山であることに留意 | 火口内 | 状況に応じて火口付近への立入規制 |
薩摩硫黄島に関するよくある質問
薩摩硫黄島は噴火する可能性がありますか?
薩摩硫黄島は活火山であり、直近では2024年に噴火しています。今後も噴火する可能性があります。
薩摩硫黄島で最大の噴火はどのくらいの規模ですか?
記録上の最大噴火はVEI7(超巨大噴火)です。
これは約9万年前の阿蘇カルデラ噴火(VEI7)と同程度の規模に相当します。
薩摩硫黄島が噴火したら影響を受ける地域は?
半径50km以内に約338人が居住しており、火山防災対象として1つの市町村が指定されています。
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まとめ
- 薩摩硫黄島では気象庁の記録で13回の噴火が確認されており、直近の噴火は2024年です
- 過去最大の噴火規模はVEI7(超巨大噴火)です
- 半径50km以内に約338人が居住しており、噴火時は広範囲に影響が及ぶ可能性があります
- お住まいの地域の災害リスクは防災DBで無料診断できます
データ出典
- 気象庁「有史以降の火山活動」 https://www.data.jma.go.jp/vois/data/report/activity_info/
- 産総研 地質調査総合センター「1万年噴火イベントデータ集」 https://gbank.gsj.jp/volcano/eruption/
- 気象庁「火山防災対象市町村GISデータ」 https://www.data.jma.go.jp/developer/gis.html
- 防災科学技術研究所 災害事例データベース
- Wikidata(CC0)
本記事は上記のオープンデータを基に、防災DB編集部が作成しました。データは定期的に更新されますが、最新の情報は各機関の公式サイトをご確認ください。
最終更新: 2026年04月