阿久比町の自宅や職場について確認するなら、町の防災マップで洪水・土砂・高潮の水害図と、地震・液状化・ため池・津波の図を分けて開きます。地区別の拡大図で、家だけでなく避難先と途中の道まで確認してください。

避難施設の記号がある場所でも、すべての災害で利用できるとは限りません。町の現行一覧には、風水害時に対象から除く施設の注記があります。ここでは、図の選び方、浸水の色と実績の読み分け、施設の確認方法を整理します。

公式ハザードマップの全域図と、自分の地区の拡大図を開く

阿久比町防災マップの公式ページでは、見開き単位でPDFを選べます。町全域の図で位置を確かめた後、東部・英比・草木・南部の地区別図へ進みます。

確認したい範囲・災害 開くPDF その図で見ること
町全域の洪水・土砂・高潮 19〜20ページ・水害町全域図 河川の想定条件、地区の位置、高潮の別図、冠水のおそれがあるアンダーパス
東部地区の水害 21〜22ページ 自宅・目的地・経路の浸水深と家屋倒壊の記号
英比地区の水害 23〜24ページ 河川の浸水と土砂の区域、施設の役割を分けて確認
草木地区の水害 25〜26ページ 洪水の色、土砂の線、過去の浸水の斜線
南部地区の水害 27〜28ページ 河川沿いの深さ、家屋倒壊の区域、予定する施設までの道
地震・液状化・ため池・津波 7〜8ページ・地震町全域図 揺れ、液状化、ため池決壊の浸水、津波の基準水位を別々の凡例で読む

水害図の「町全域」と地区別の図を組み合わせて使います。地区の境界を越える経路なら、隣の地区の図も開いてください。地域の災害情報をまとめて見る場合は、阿久比町の総合ページも利用できます。

洪水の想定条件と、2000年の浸水実績を読み分ける

洪水図の色は、想定最大規模の降雨で計算した深さ

19〜20ページの説明では、阿久比川水系・十ケ川水系の洪水浸水を想定しています。条件にあるのは、阿久比川・十ケ川流域の24時間総雨量821mmです。この数字は想定図の計算条件であり、そこまで雨が降るのを待って避難するという基準ではありません。

この図の深さの区分は、0.3m未満、0.3〜0.5m未満、0.5〜1m未満、1〜3m未満、3〜5m未満、5〜10m未満です。一般的な別の洪水図で覚えた色や深さの区分を、そのまま当てはめないようにします。

また、対象河川以外の河川・水路等の決壊、想定を超える降雨、高潮や内水による氾濫などは考慮していないという説明があります。洪水図の白地を、すべての浸水に対する安全の証明にはできません。 白地の読み方は、ハザードマップの白い場所は安全かでも説明しています。

斜線は、過去の東海豪雨の浸水区域

「そのほか浸水区域」の凡例には、2000年9月11日の東海豪雨の浸水区域が斜線で示されています。併記された総雨量は622mmです。これは過去の浸水実績であり、821mmを条件とする洪水想定の色とは別の情報です。

自宅に斜線が重なるかだけでなく、河川の想定浸水の色も確認してください。実績の斜線がない場所も、将来の別の雨で浸水しないとは判断できません。総雨量622mmと24時間821mmを、条件をそろえず単純に比較することも避けます。

家屋倒壊の記号と、アンダーパスも確認する

家屋倒壊等氾濫想定区域には、河岸侵食と氾濫流の区分があります。河岸が削られる場合や、強い流れで建物に被害が及ぶ場合を、浸水深の色とは別に確認します。上階へ移動すれば一律に安全と判断しないでください。

町全域図の赤い×印は、大雨時に冠水のおそれがあるアンダーパスを示します。避難先が浸水の色の外側でも、途中の低い道を通れるとは限りません。普段から経路を見直し、実際の大雨時は通行状況と町の情報を確認します。

高潮・津波・ため池は、洪水と同じ色で判断しない

高潮は、水害町全域図の別枠で見る

19〜20ページには、高潮の浸水想定区域図が別枠で掲載されています。説明にある台風の条件は、室戸台風級、中心気圧910hPa、半径75km、速度73km/hです。河川洪水の24時間雨量とは異なる想定なので、一方の図で他方の確認を代用しません。

高潮の深さの凡例は0.5m未満、0.5〜1m未満、1〜3m未満、3〜5m未満です。洪水図の0.3mという区切りを、そのまま高潮図にも使わないようにします。想定台風の数値は、現在接近している台風の予報や避難開始の基準ではありません。

津波は地震町全域図の「基準水位」と避難方向を読む

7〜8ページには津波災害警戒区域と、その拡大図があります。図の「基準水位」は、津波が建物に当たることによる水位上昇も考慮した指標です。河川洪水の浸水深や地盤の標高と同じ数値として扱いません。

地図には、津波が河川を遡上することと、避難経路の矢印も示されています。海岸から離れた町内だから津波の確認は不要と考えず、該当する区域と避難方向を確認してください。基準水位の色だけで、どの建物でも何階なら安全かを決めることはできません。

ため池と液状化も、それぞれの凡例へ戻る

地震町全域図のため池ハザード区域は、地震による決壊を想定した最大浸水深の図です。河川洪水とは対象も凡例も異なり、0.2m未満から5m以上までの区分があります。

揺れと液状化は、図に記載された理論上最大想定モデルによる表示です。液状化の危険度は、極めて高い、高い、低い、極めて低いなどの区分になっています。図の色だけで個々の建物の耐震性や安全を判定せず、建物の状況は別に確認します。

土砂災害では、警戒区域、特別警戒区域、急傾斜地崩壊危険区域、山腹崩壊危険地区の記号を区別します。色のついていない場所も含め、区域の扱いや更新が分からない場合は町に問い合わせてください。

風水害時に使えない施設は、現行一覧の注記で確認する

町の指定緊急避難場所・避難所の一覧は、2026年4月1日更新の案内です。避難場所は危険から命を守るための緊急的な場所、避難所は一定期間の滞在などに使う施設として、別の一覧になっています。

同じ学校でも、グランドと建物の用途は分かれます。また、一覧にある施設名だけで、風水害時にも使えるとは考えません。現行の除外注記が分かる例を整理すると、次のようになります。

施設名 現行一覧の種別 風水害時の注記 避難先を考える際の扱い
英比小学校グランド 避難場所 風水害時は避難場所から除く 地震などの候補を、そのまま風水害の緊急避難先にしない
英比小学校 避難所 風水害時は避難所から除く 建物の避難所掲載だけで、大雨時にも使えると思わない
英比保育園 避難所 風水害時は避難所から除く 近いことだけで風水害の候補にしない
阿久比駅前公園 避難場所 風水害時は避難場所から除く 普段使う公園でも、災害の条件を確認する
坂部駅西公園 避難場所 風水害時は避難場所から除く 風水害の候補から外し、別の場所を町に確認する
南部小学校 避難所 この一覧には風水害の除外注記なし 開設状況、対象災害、経路を別に確認する

除外注記がないことも、すべての災害での利用や常時開設を保証するものではありません。 水害図・地震図で施設の位置を確認し、町の避難情報や開設案内と合わせて候補を選びます。

福祉避難所へ最初から向かうとは限らない

町の現行一覧では、福祉避難所は必要に応じて開設する二次的な避難所であり、最初から福祉避難所として利用できないと説明しています。一般の避難施設と同じように、最寄りの施設名だけで直接向かう先を決めないようにします。

高齢者や障害のある人など、避難や滞在に支援が必要な場合は、平時から町へ相談してください。図の記号や一覧への掲載を、現在の受け入れ開始の案内と取り違えないことも必要です。

資料と施設名を添えて、町に確認する

防災マップや避難施設の問い合わせ先は、阿久比町防災交通課防災係です。電話は0569-48-1111、内線1209・1210と案内されています。

相談するときは、地区名、自宅付近、見たPDFのページ、予定する施設名を伝えます。「英比小学校が風水害時の対象外の場合、家族の避難先をどこで確認するか」「洪水の色と東海豪雨の斜線が重なる道では、どの情報を合わせて見るか」のように、確認したい条件を具体化してください。

平時には家族で、災害ごとの候補施設、途中の道、移動にかかる時間、必要な支援を整理します。災害時の判断では、保存した地図だけで出発せず、町の避難情報と実際の開設状況を確認してください。